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あなたの燃える手で

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ブルーチョコレート

4 
花梨の髪があたしの顔に降り掛かり、花梨の唇があたしに重なった。
それは柔らかくて温かくて、心が繋がった気がした。

唇が離れると、花梨はニッコリと笑った。
「もう、なによ花梨……、びっくりするじゃん」
「だから言ったでしょう。レナなこと大好きだって」
「うっ、うん」
「ねぇ、ちょっと来て、レナ」
あたしと花梨は、強い風に押されながら屋上の出入り口まで歩いた。

そこには屋上に出るためのドアがある、ドアを開けると四畳半くらいのスペ
ースあって、何故かそこにはいつも、体育館にあるはずのマットが、数枚乱
雑に置かれていた。
「ほらっ、こっちこっち……」
その時、開けたドアから強い風が吹き込んで、二人を強く押した。鉄のドア
が勢いよく閉まった。 "バン" という大きな音と共に、マットの端につまず
いたあたし達は、そこに重なるように倒れ込んだ。
「きゃぁー」
「あっ!」
ドアの音も、あたし達に悲鳴も、きっと階下まで届いただろう。

「びっくりしたぁー、大丈夫? レナ」
「うん、大丈夫。幸いマットの上だったし……花梨はぁ?」
「あたしも大丈夫」
「だよね、あんたはあたしの上に乗ってるし」
花梨は仰向けに倒れたあたしともつれるように、あたしの上になっていた。
だから今、花梨の顔があたしのすぐ上に迫るように近づいている。おまけに
花梨の柔らかい体が、制服越しとはいえピッタリと密着して……。
あぁ、もうこんな、ただでさえあのチョコでドキドキムラムラしてるのに。
このままじゃ、このままじゃあたし……。
「ねぇレナ、今凄ぉ~くエッチな気分でしょう」
「えっ? うっ、うん、まぁ、なんて言うか、そのぉ~」
「いいよっ。しよっ」
「しっ、しよって……、ここでぇ?」
「そうだよ」
「だって誰か来るかもしれないじゃん」
「大丈夫だよ」
「なんで?」
「だって明日から試験一週間前でしょう。だから全部活休み。よって屋上に
は誰も来ないのだよ」
「ナルホド。えっ? ってことは……」
「そう、あたし達はこのままここで楽しめるってわけ」
すると上になったままの花梨の唇が、あたしの唇を狙って近づいてきた。
そのときにはもう、ムラムラはレッドゾーンを振り切っていて……。
「あぁん、花梨……」
あたしは2度目のキスをした。
「うふっ。やっと素直になったね、レナ。それでいいんだよ」
花梨は再び唇を重ねると、今度は両手をシャツの下に滑り込ませ、素早くあ
たしのブラを外してしまった。

あたしの中のムラムラは、もう手が付けられなくなっていた。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土