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あなたの燃える手で

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バラ屋敷の人々

2
牡丹の部屋は二階にある。丁度クララの部屋の反対側の角部屋だ。
この部屋は六畳の和室で、シャーロットは八畳の部屋を用意すると言ったの
だが、この広さが落ち着くと、牡丹が辞退したものだった。

壁や天井は落ち着いた白。床は当然畳だ。ドア正面のバルコニーはクララの
部屋まで繋がっている。
この部屋は、牡丹が布団を敷いて寝起きをしているためベッドはない。
当然その分部屋は広く使える訳だが、この部屋にあるモノと言えば、中央に
置かれた木製のローテーブル。右側の壁に設置された大型テレビ。あとは本
棚と机くらいのものだ。机の上にはノートバソコンが鎮座している。
左側の出窓には、数匹の赤い金魚が泳ぐ金魚鉢が置かれていた。
バルコニーの対面の壁は、ウォークインクローゼットと布団の入った押し入
れが半分づつになっている。

「それじゃデイジー、ネグリジェを脱いで裸になって」
「うん」
デイジーはネグリジェを脱ぐと、二つ折りにして椅子の背もたれに掛けた。
座布団に座った牡丹は、そんなデイジーの一連の動作を、母のように優しく
見守っていた。
「それじゃココに寝て……。仰向けよ」
そう言って牡丹は、目の前の木製のローテーブルを二度叩いた。
ローテーブルは長方形で分厚く、その厚さに見合った太い足が付いている。
「えっ? ココ? テーブルにぃ?」
「そうよぉ。だって縛られたいって言ったでしょう。
「でもテーブルなんて……」
「まずは腰掛けて、そう。そうしたらそのまま後ろに倒れて」
デイジーは言われた通り、テーブルに仰向けに横たわった。
すると牡丹が立ち上がり、数本の縄を持ってきた。そしてデイジーの右手首
をテーブルの右の脚に、左の手首をテーブルの左の脚に縛り付けた。

「そうしたら次は足。ほらっ、180度開くでしょう……」
デイジーは新体操部で、開脚は180度楽に開く。
牡丹はデイジーの脚を、テーブルの短辺に沿って180度開かせると、テーブ
ルの長辺の端に膝を引っ掛けるようにして曲げ、そのまま足首をテーブルの
脚に縛り付けた。
デイジーの両脚は付け根から膝までが一直線に開き、結果的にテーブルを跨
いだコトになり、脚はもちろん閉じられない。
牡丹はその場で一度立ち上がると、テーブルの上で "土の字" になったデイ
ジーを満足そうに見下ろした。

「あぁん、牡丹さん。テーブルの上でこんな格好……」
「うっふふっ…可愛いわデイジー。カエルみたいよ」
牡丹は2~3歩移動し、彼女の顔の横でしゃがむとその顔を覗き込んだ。
デイジーが泣きそうな顔で牡丹を見つめ、牡丹はその目を見つめ返す。
「カエル?」
「そう、解剖されるカ・エ・ル……」
彼女に自分の顔を寄せると、そっと顔に掛かる邪魔な金髪を耳に掛ける。
「ナニをされても抵抗できないでしょう」
「うん。できない。こんなの絶対抵抗できっこない」
「さぁ~、大事なトコロをじっくりと虐めてあげましょうね」

牡丹の瞳の青白い鬼火が、ユラユラと燃え上がった。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土