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あなたの燃える手で

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バラ屋敷の人々

 第二章:給仕の牡丹と娘のデイジー

バラ屋敷には、日本人の給仕がいる。名前は『一ノ瀬牡丹』という。
牡丹は今年五十路になる未亡人で、十年前に夫を亡くし、それ以来独り身で
いる。ちなみに子供はいない。
彼女が再婚しないのは、彼女がレズビアンであることが大きな理由だった。
夫がいた頃は夜の営みもあったが、決して満足できるものではなかった。
彼女にとっては夫より女。それも若いほどいい。若いと言ってももちろん限
度はある。幼児体型をした子供には、彼女の触手は動かない。
牡丹の触手が反応するのは、大人の体を持ちながら、中身はまだ何も知らな
い子供。そんな女だ。
そしてそんな "体は大人 中身は子共" がデイジーだった。

牡丹が初めてデイジーを見かけたのは、夢の森商店街だった。
人形のような容姿に波打つ金髪を揺らし、商店街を歩くデイジーに牡丹は魅
了された。しかも体は疑いようもなく大人そのものだ。
そんな彼女に、牡丹の触手はたちまち反応した。
そしてデイジーが、このバラ屋敷の娘だと知るのに時間は掛からなかった。
程なくしてバラ屋敷で給仕の募集があったのは、神の采配としかいえない。
その募集は近所の掲示板に張り紙をしただけの、簡単な募集だった。しかし
それを見た牡丹はスグに応募した。
初めは通いだったが住み込みでも構わないというコトで、こんなお屋敷に住
めるならと、牡丹は住み込みで働くことになった。
もちろんデイジーとの距離は急速に縮まり、今ではデイジーは牡丹の愛人で
あり奴隷であり、そしてペットでもあった。
もちろんその若い体はすっかり女の快感を知っている。
そしてデイジーにとっても、牡丹は大切なパートナー兼相談相手であった。

その日、牡丹はフライドポテトを揚げていた。
キッチンペーパーの上には、既に数十個のポテトが転がっている。
いつのもように摘み食いをしにきたデイジーに、牡丹はそれを一つ渡した。

「ありがとう。ねぇ牡丹さん、もしかしてまたムラムラしてる?」
デイジーは熱々のポテトを一口齧った。
「してるわよ。あなたのコトを思うと、すぐムラムラしちゃうの」
牡丹は体の向きを変え、デイジーと向かい合った。
「今もぉ?」
「今もよ……。ねぇデイジー、今夜いらっしゃい。可愛がってあげる」
牡丹は一歩進み出ると、左手でデイジーのお尻をクルリと撫でた。
「ねっ」
「あぁん。わかった。今夜行くから……」
「待ってるわよ、デイジー」
牡丹は右手の箸を置き、デイジーの頬を両手で挟むと、その桜のような唇に
そっと口づけた。

その夜、デイジーはネグリジェ姿で牡丹の部屋を訪れた。
牡丹はデイジーをそっと迎え入れ、廊下を見渡してからドアを閉めた。
「いらっしゃい、デイジー」
「明日はお休みだから、ゆっくりできるね」
「まぁっ、そんなコト言って。いっぱい虐めたくなっちゃうじゃない」
「うん…虐めて、いっぱい。あたしを牡丹の好きにして……」
「縛ってもいいの?」
「うん。縛って……。アレ結構好き」
「それじゃ縛って虐めてあげる。ナニをされても抵抗できないのよぉ」
「うん。あぁ、なんかもうドキドキしてきちゃったぁ」
「うっふふふっ。可愛いわ、デイジー」

微笑む牡丹の瞳の奥に、青白い鬼火が燈っていた。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土