白い魔女 7
2
「嬉しい報告?」
「そう。出来たのよ。ついに出来たの。アレが……」
「アレ?」
「ピンクマグナム(P.M)よ。ピ・ン・ク・マ・グ・ナ・ム」
「それって、真弓が作ってた、アノ媚薬……?」
「そう、それが出来たの。ほらっ」
真弓は机に置いたピンクの小瓶を摘み上げ、それを雪絵に見せた。
「それが、ピンクマグナム(P.M)……?」
「そうよ。やっとできたの。やっと……」
「それであたしを呼んだのは……?」
「もちろん、試す為よ」
「ソレを……?」
「コレを……」
真弓は小瓶を顔の横で小さく揺すって見せた。
「なるほど、あたしはモルモットってワケね」
「そうよ。コレができたら、最初に試すのはあなたって決めてたの。だっ
て、あなたしかいないじゃない。奴隷婦長さん……」
「あなたらしいわね、真弓。でも嬉しいわ」
「さっ、全部脱いで、丸裸になりなさい」
「はい」
雪絵は帰るつもりで羽織った、スプリングコートのボタンに指を掛けた。
院長室の広さは10畳くらいだろうか。
ドアの正面に院長の大きな机。その後ろには南に面した大きな窓。左側の壁
には壁いっぱいの本棚と、その本棚を埋め尽くす医学書が。右の壁には大き
なスクリーン。そしてそのスクリーンに寄せた床にはローテーブルとソファ
が置かれている。
雪絵は服を全て脱ぎ、丸裸なった。
ソファの背もたれに、脱いだ服が順番に折り重なっている。
一方、真弓は白衣のままだ。その手には赤い縄が、更にローテーブルにはあ
と数本の縄が置かれた。
「ココに座って……」
真弓は長方形のローテーブルの短辺をトントンと叩いてみせた。
雪絵がソコに座ると、雪絵のお尻がテーブルの端にくるようにさせた。
「縄を2本取って……」
雪絵が置いてあった縄を2本真弓に渡すと、彼女は雪絵の足首をテーブルの
左右の脚にそれぞれ括り付けた。
「そのまま後ろに寝て……」
雪絵がゴロリとテーブルに仰向けになると、今度はその両手をテーブルの反
対側の左右の脚にそれぞれ縛り付けた。
これで雪絵は、仰向けにローテーブルに横たわり、四肢はテーブルの四本の
足に縛り付けられたコトになる。
「これでよしと……、あとは……」
真弓は自分の机に歩み寄ると引き出しを開けた。そしてティッシュケース大
の箱と、小さなガラスのビーカーを持って戻ってきた。
真弓はポケットから小瓶を取り出すと、ソレを目より少し高く持ち、窓から
の光に透かして見た。瓶の中には透明なピンク色の世界が広がっている。
そんな小瓶とビーカー、そして箱をローテーブルに置くと一人つぶやいた。
ホントに悪魔の媚薬なんだから……。
「嬉しい報告?」
「そう。出来たのよ。ついに出来たの。アレが……」
「アレ?」
「ピンクマグナム(P.M)よ。ピ・ン・ク・マ・グ・ナ・ム」
「それって、真弓が作ってた、アノ媚薬……?」
「そう、それが出来たの。ほらっ」
真弓は机に置いたピンクの小瓶を摘み上げ、それを雪絵に見せた。
「それが、ピンクマグナム(P.M)……?」
「そうよ。やっとできたの。やっと……」
「それであたしを呼んだのは……?」
「もちろん、試す為よ」
「ソレを……?」
「コレを……」
真弓は小瓶を顔の横で小さく揺すって見せた。
「なるほど、あたしはモルモットってワケね」
「そうよ。コレができたら、最初に試すのはあなたって決めてたの。だっ
て、あなたしかいないじゃない。奴隷婦長さん……」
「あなたらしいわね、真弓。でも嬉しいわ」
「さっ、全部脱いで、丸裸になりなさい」
「はい」
雪絵は帰るつもりで羽織った、スプリングコートのボタンに指を掛けた。
院長室の広さは10畳くらいだろうか。
ドアの正面に院長の大きな机。その後ろには南に面した大きな窓。左側の壁
には壁いっぱいの本棚と、その本棚を埋め尽くす医学書が。右の壁には大き
なスクリーン。そしてそのスクリーンに寄せた床にはローテーブルとソファ
が置かれている。
雪絵は服を全て脱ぎ、丸裸なった。
ソファの背もたれに、脱いだ服が順番に折り重なっている。
一方、真弓は白衣のままだ。その手には赤い縄が、更にローテーブルにはあ
と数本の縄が置かれた。
「ココに座って……」
真弓は長方形のローテーブルの短辺をトントンと叩いてみせた。
雪絵がソコに座ると、雪絵のお尻がテーブルの端にくるようにさせた。
「縄を2本取って……」
雪絵が置いてあった縄を2本真弓に渡すと、彼女は雪絵の足首をテーブルの
左右の脚にそれぞれ括り付けた。
「そのまま後ろに寝て……」
雪絵がゴロリとテーブルに仰向けになると、今度はその両手をテーブルの反
対側の左右の脚にそれぞれ縛り付けた。
これで雪絵は、仰向けにローテーブルに横たわり、四肢はテーブルの四本の
足に縛り付けられたコトになる。
「これでよしと……、あとは……」
真弓は自分の机に歩み寄ると引き出しを開けた。そしてティッシュケース大
の箱と、小さなガラスのビーカーを持って戻ってきた。
真弓はポケットから小瓶を取り出すと、ソレを目より少し高く持ち、窓から
の光に透かして見た。瓶の中には透明なピンク色の世界が広がっている。
そんな小瓶とビーカー、そして箱をローテーブルに置くと一人つぶやいた。
ホントに悪魔の媚薬なんだから……。