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あなたの燃える手で

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春を画く

20
「ねぇ、クリちゃんは? ココも堪らないハズよねぇ~」
「いやぁぁ~、いやよぉぉ~、クリは、クリは絶対だめぇぇ~」

「痒くて痒くて堪らないクリちゃんを、筆でくすぐられたら……?」
「だからだめよっ、絶対だめっ。お願いだからやめてっ……」
「いくわよぉ~。そぉ~~っと、そぉ~~っと、ほぉ~~らぁぁ~~……」

バラけた筆先、その毛の一本一本が、クリに襲い掛かります。
ある毛は刺さるようにチクチクと、ある毛は掃くようにサワサワと、そのど
れもが触るようで触らない、絶妙な距離を保って刺激していきます。
双葉はブルブルと痙攣するように震え、凍りついたように硬直します。
でも当然我慢など出来るハズがありません。それはずっと息を止めていられ
ないのに似ています。

「ねぇ、どう? 痒いトコロを筆でくすぐられるのは……」
「ひぃぃ~だめっ、もうだめっ、もうだめっ、あぁぁ~いやぁぁぁ~」
「ほらっ、ほらっ、ほぉ~らっ。まだよ、まだまだ続くの。どうするぅ?」
「いやぁぁ~、もういやっ、だめっ、だめだめだめぇぇ~もうやめてぇぇ
「そうだ、皮を剥いて剥き出しにたらもっと辛いかも……」
「そんなのコトしないで、無理よっ、もう無理ぃ~」
「うっふふっ。この皮をこうやって……、しっかり剥いて……、と」
あたしは左の親指と中指でクリの皮をクルリと引き下ろしました。
「ひぃっ、嘘っ、やめてっ、そんなコトやめてっ、ねぇ、お願いだからぁ」
あたしは筆先の狙いを、剥き出したクリちゃんに定めます。
「裸のクリちゃんを……、そぉ~っと、そぉ~っと……」
「ひぃぃ~、ひゃぁぁぁ~、だめっ、だめよぉぉ~」
「うっふふふっ、ほぉ~らっ、たっぷり可愛がってあげるわぁ~」
「やめてっ、やめてっ、もうやめてっ、今すぐ、今すぐやめてぇ~」
「だめよぉ~? まだまだやめない。まだまだ、まだまだまだまだ」
「いやぁぁ~もうだめっ、もう無理、無理ぃぃ~。もう堪えられないぃ~」
「こう? こうかしらぁ? 突っつくようにチクチクは……」
「だめっ、だめぇぇぇ~、だめよぉぉ~、もうだめぇぇぇ~」
「やっぱりサワサワがいいみたいね。それもゆっくりと、こうやって……」
「ひぃぃ~、だめよぉ~、あぁぁ~だめっ、だめっ、だめだめだめぇぇ~」
「んん~これだ、これが一番堪らないんだ。そうでしょう?」
「そう、そうよ。だからもういいでしょう。もうやめてぇぇ~」
「なに言ってるの? ここからよ、ここからじっくりじっくり」
「いやよぉ、もう無理。無理よ堪えられない」
「いいのよ、堪えられなくても……。あたしはこうやってくすぐるだけ」
「ひぃぃ~だめっ、無理っ。無理よっ。本当にもう無理なのぉぉ~」
「あぁー大変だ。我慢出来ないのにやめて貰えない。可哀想ねぇ~。これか
らまだまだ嬲られるのよぉ。無抵抗な体をじっくり苦しめるの。時間をかけ
てたっぷり……。楽しいわぁ~」

双葉はブルブルと、震え、体を仰け反らすように動きます。でも、滑車から
繋がる縄が、それらを全て打ち消してしまうのです。それはまさに、蜘蛛の
巣にかかった蝶々のようです。
痒いところを刺激されてもがかずにはいられない蝶々。そして蜘蛛は蝶々が
苦しみもがくのが楽しくて仕方ありません。だからまた刺激する。するとま
た蝶々がもがいて……。そうです、キリがないのです。

蜘蛛は蝶々をネチネチといたぶりながら、楽しい食事を続けるのでした。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土