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あなたの燃える手で

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ママと麗子の二人旅

6
女将が引き寄せた籐籠の中には、色々な道具が入っていた。
「なんなりとお使いくださいまし」
麗子は籠から長い縄を取り出すと、それで女将の両手を1つに縛り始めた。

その縄は長く、女将の両手を1つに縛ってもまだ二メートル以上余ってい
る。麗子はその縄を太い梁に掛け、垂れてきた縄を柱に縛り付けた。
「いいじゃない……。あっ、そうだ……」
そして新たな縄を取り出し、今度はそれで女将の右足の膝上を縛ると、同じ
ように梁に掛け、太腿が床と平行になるまで縄を引いた。
「あぁぁ、氷見川様……」
「まだよ、もうチョット脚を上げて貰うわよ」
麗子は太腿がソコから更に三十度ほど上がるまで縄を引くと、やはり余った
縄を柱に縛り付けた。

これで女将は両手を上に、右脚は太腿が三十度ほど上がり、左足は軽く背伸
びをしている状態になった。それを強いて言うなら、アルファベットの小文
字の "h" といえば分かりやすいだろうか。

「あぁ、こんな恰好で……。お恥ずかしゅう御座います。氷見川様」
「あらっ、いい格好よ女将。我ながら良くできたわ。アソコが丸見えになる
ように、片足を上げたのは正解だったわね」
「それで片足を……」
「そうよ。さぁ、よく見せて……。あなたの綺麗な肌を……」
麗子は女将の後ろから近づくと、そのうなじに目をやった。
「綺麗なうなじ……。そして首筋」
麗子はフェザータッチで、うなじから背骨に沿って爪を這わせた。
「あぁぁ……」
「そんな声出して……。感じるの? 感度がいいのね」
「そんな触り方をされれば……、女なら……、誰でも感じますわ」
「敏感な人好きよ。もっとしたくなっちゃう」
日頃敏感なマリアを責め嬲っているせいか、敏感な女を責めるのはお手の物
だ。指は肩、鎖骨、二の腕、肩甲骨と、女将の背中を隈無く触っていく。
「あぁっ、あぁぁ~、あぁぁ~ん」
その指使いに、女将が吊られたまま仰け反る。
「ホントに敏感なのね。いいわぁ、虐め甲斐があって」

指先の肉とは微妙に違う硬い爪の感触。それはどこか攻撃的で、しっかりと
した感触を刻み込んでいく。
麗子は女将の真後ろに立ち、両手の指先を脇の下へと当てた。
「脇の下はどう? こんな風にされたら。くすぐったい? それとも感じち
ゃう? ほらっ、どう? こうよ、こう……」
指先が脇の下でフワフワと動き出す。あくまでも優しく、しかし無慈悲に。
「くっ、くぅあぁぁ~、ゾクゾクが止まりませんわぁ」
「そう、それじゃ脇の下から脇腹を行ったり来たりは?」
脇の下の両手が、腰骨まで下がってまた戻った。それを何往復もする。
「はぁぁっ、はぁっ、あぁっ、あぁっ、そっ、そんなっ……」
「あらあらっ、そんなに動いたら手が痛いでしょう? そうかぁ、もっと触
って欲しいトコロがあるから、そっちを触ってておねだりしてるのねぇ」
そう言いながらも、意地悪な往復は止まらない。
「はぁぁ~、ひ、氷見川様ぁ。もう、もう……」
「分かったわ女将。それじゃ、ココ、触ってあげましょうか」
すると脇腹の両手が乳房へとやってきた。そして乳首を避けて五本の指がサ
ワサワと軟らかな丘を縦横無尽に動き始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土