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あなたの燃える手で

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ママと麗子の二人旅

5
"百合と柘榴"の間" に女将と麗子を残し、良子は大浴場へと向かった。
部屋に残った二人は、揃って寝室へと入った。

大浴場は視界が聞かぬほど湯気が立ちこめていた。
良子はかけ湯をし、プールのように大きな湯船に身を沈めた。白い湯気に目
が慣れるコトはなく、反対側の壁など何も見えない。
それでも人の気配は無く、この大浴場を独り占めだと思っていた。
"その音" がするまでは……。
その音、それはこの大浴場へと入る扉が開く音だった。何気に音のした方を
見れば、湯気の向こうに見える人影が近づいて来る。それは徐々にハッキリ
とした形を成し、やがて少女のよう姿を現した。
少女はかけ湯をすると、なんと良子の近くへと身を沈めたのだ。その距離は
二メートルくらいだろうか。さすがにこの距離なら顔も見える。

明るめのベージュ系の髪はクルクルと巻き、丸くつぶらな目は愛くるしい。
小さな鼻に少しそばかすのある頬、そんな頬にに挟まれた唇は、桜の花びら
のように可愛かった。
「あら可愛い、まるでマリアちゃんを小さくしたようだわ」
「はい?」
心で呟いたつもりが、声に出てしまったらしい。そう思ったのも束の間、
その少女がこちらを見てニッコリと微笑んだ。
「いらっしゃいませ」
そう言って軽い会釈をしたのだ。
「えっ……?」
「加納良子様で、御座いますね?」
「えぇ……」
「わたくし、当庵のヒメユリと申します」
「ヒメユリ……。可愛いお名前ね」
「ありがとうございます。加納様もとってもお美しくいらっしゃって……」
「ありがと……。でもあたしなんか、もうおばさんでしょう?」
「そんなことありません。それにあたし……、年上の人……、大好きです」
「あらっ、嬉しいけど……。何だか意味深ね」
「もちろんそういう意味です。いいですかぁ? もっと近くにいっても」
「まぁ、オマセちゃんね。いいわよ、いらっしゃい……」
するとヒメユリは小さな波を立て、良子と肩が触れ合う程近くに来た。


「女将、あなた……、M?」
「正確には "S&M" でございましょうか……。でも今は、身も心も氷見川様
にお仕え致します。何なりとお申し付け下さいまし」
「あらっ、いいの? あたしSだけど……」
「はい、わたくしで宜しければ、存分にお楽しみ下さいまし……。お道具は
ここに一通り……、用意して御座いますので」
女将は隅に置いてあった蓋付きの籐籠を引き寄せると、麗子の前に置いた。
麗子が蓋を開け中を覗き込むと、籠の中は二つに仕切られていた。
片側には、縄、鞭、蝋燭、様々なバイブにローター。手枷、足枷などが入っ
ており、もう片側にはクスコに浣腸器、アナルプラグに長いピンセット。鼻
の穴を開くハサミのような形をした鼻鏡、同じくハサミのような形をした舌
を挟む舌圧子。尿道カテーテルに尿道に差し込む細い棒状の尿道ブジーなど
が入っていた。

「まぁ、いっぱい入ってるわねぇ」
「はい、なんなりとお使いくださいまし」
「そうねぇ……。それじゃ、取り敢えず縛りましょうか」

麗子は澄ました顔で、籠から縄を取り出した。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土