あなたの燃える手で

９
「百合川さん。お願い、あたしもう我慢できないの。一度でいいから逝か
せて……、ねっ」
そう言った丸山様の顔はもう泣きそうで、だからわたくしはもっともっと
虐めたくなってしまいます。

「まず丸山様にはこの指を心ゆくまで味わって頂きます。次にバイブを味
わって頂き、その上でもしバイブより指の方が気持ちいいということでし
たら、お買い上げ頂かなくても結構です」
「えっ、それって、指とバイブを天秤にかけろと……？」
「はい。気持ちいい方をお選び頂くということです。わたくし、丸山様に
はまだまだ女の悦びを、悦楽を味わっても頂きたいのです。もちろん両方
を味わった上でバイブも、ということであればご購入頂いて……」
「そっ、そうねぇ、そうよねぇ」
「はい。でももし……」
「もし……？」
「指の方が気持ちいいとなった時、それはご自分の指ではなく、あたくし
の指ということになります」
「そうねぇ。やっぱりオナニーとは違うし」
「その辺も十分お考え頂いて、お決め頂きたいと存じます」

そしてわたくしはさっきの続きとばかりに、丸山様のGスポットに指先を
押し当てると、位置、角度、強さに加え、一番感度の良かった動かし方で
嬲り始めました。

「あぁぁ～、ひぃぃ～だめよぉ～。逝っちゃうぅ、逝っちゃうぅぅ～」
「まぁ、丸山様。もうですかぁ？　まだまだこれからですのにぃー」
「だって、だって、ソコで指をそんな風に動かされたら。あぁ逝くっ、逝
く逝くっ、あぁ逝っちゃうわぁ～」
「丸山様のおま◯こ。奥がヒクヒクしてます。ほらっ、こうやって指を動
かすと、キュウキュウ指を締め付けてくるんですよ」
「あぁ恥ずかしわぁ～」
「ホント。なんて恥ずかしんでしょう。おま◯こに入れられた指をキュウ
キュウ締め付けてくるなんて……」
「もう言わないで……。恥ずかし過ぎるわ」
「とは言っても、この反応はご自身でもどうしようない」
「そうよ、だから余計恥ずかしいのよぉ～」
「ほらっ、また締め付けた。あぁまた。あぁ凄い凄い。ほらほらっ」
「いやっ、だめっ、それ締まっちゃうぅ。いやっ、いやいやぁ」
「んん？　これくらいの角度が特によく締まる。ほらっ、ほぉ～らっ」
「あぁぁ～だめよっ。そんなっ、あぁだめっ、だめだめだめぇぇ～」
「あぁー締まる締まる。やっぱり締まる。凄い締め付けようですよぉ」
「あぁぁ～いいぃぃ～、いいわぁ～、あぁぁ～感じる、感じるぅぅ～」
「んん～、もっともっと、ほらほらほらぁ～」
「ひぃぃ～、逝くっ、逝く逝く逝くぅ～、あぁだめっ、止めちゃだめぇ」
「なるほど、こうすると締まりっぱなしになるんですね」
「ねぇ逝かせてっ、もう逝かせてぇぇ～」
「それじゃ、この角度で締まりっぱなしにしておいて、この動かし方」

わたくしはソコを指先でクリクリとほじくるように動かしました。その
時の丸山様の喘ぎようったら、それはそれは凄いものでした。
まさにこの世の悦楽を極めたような、そんな喘ぎ方だったのです。
もちろんあたくしはこのまま喘がせ続けるつもりです。その快感、悦楽を
体に覚え込ませるために。

もうあたくし無しではいられないようにしてあげる……。