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あなたの燃える手で

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緋色の奥義

其の七
椿の右頬が触手となり、烏の喉に入り込んだ。
差し込んだ触手は喉の奥を意地悪く触り、烏は嗚咽を繰り返すことになる。
が、鼻から呼吸はできている。だから彼女が窒息することはない。
「どうだ、苦しかろう。だがそれすらも快感に変わる」
「ぐっ、ぐふぅ、おえぇ」
「あんたの中もトロトロだな。どれ、前と後ろを交互に、それ、それそれ」
亀裂とアナルの触手が、交互にピストンを始めた。
「ぐぅっ、ぐぅぅ~」
「そうか、しゃべれぬか。ふふふっ。まぁいい、それも一興」
烏の髪糸の巣に大の字に磔にされた椿。椿の触手に全身を雁字搦めにされた
烏。一見どちらも動けぬ二人だが、触手を操れる椿にやや分がありそうだ。

「さてそろそろ、喰ろうてやろうかい」
大の字に貼り付けになっている椿は、ニヤリと嗤って烏を見上げた。
「なっ、なに? 喰らう……?」
「イソギンチャクは、触手で捕らえた魚を丸ごと飲み込む」
烏の全身を戒める無数の触手。その触手はどこまで伸び、どれだけの力があ
るのか。女とはいえ人間一人の体を軽々と持ち上げ、 "気をつけ" の姿勢を
取らせると、その頭を椿の股間へと持っていった。
「なっ、なんだ……」
「ただし、喰らうと言っても、下の口からだけどねぇ」
触手でミイラ状態の烏の頭が、大の字に開いたの椿の股間へと運ばれた。す
るとさっきまで烏の指が差し込まれていた股間の亀裂が、巨大な口をパック
リと開いたのだ。
触手は烏の体を、その口に差し込むように押し付ける。
「おぉっ、うぉぉ~」
椿の股間に頭から押し付けられる烏。その姿はまさに、触手に絡め取られ
た哀れな小魚そのものだった。
「あぁぁ~いいぃ、感じる。やっぱりこの太さが最高だねぇ。あんな指くら
いじゃ、楊枝みたいなもんさ」
「あぁぁー、うわぁぁー」
烏の頭はもう鼻まで入っている。
「さぁ、もっと楽しませておくれ」
すると一本の触手が、烏の股間へと伸び、その亀裂に差し込まれた。そして
ヌルヌルとピストンを始めたのだ。
鼻から下が出ている烏は窒息には至っていない。つまりそ体は元気そのも
の。ピンピンしているのだ。そんな体を触手が犯していく。
「はぁぁ~、あぁぁ~、だめっ、やめてっ、あぁぁ~いやあぁぁ~」
触手の動きに感じ喘ぐ烏の体。その動きはそのまま椿への刺激となって彼女
を感じさせる。
「ふふふっ、逝けっ、逝け逝けっ。絶頂と同時に飲み込んでやる」
「いやっ、いやぁぁ~」
「絶頂へ達した女が一番美味いのさ。次が苦しみ悶える女かねぇ」
「ひやぁぁ~、逝くぅ、逝くぅ……」
「そうだ、逝けっ、逝け逝けっ。逝って美味くなれ」
「ひぃぃ~、逝くっ、逝く逝く逝くぅぅ~」
烏の全身がビクンと震え、そして硬直した。その硬直を利用するように、触
手は烏の頭のほとんどを亀裂に押し込んだ。
今はもう、亀裂から口と顎がわずかに見えているだけだ。しかしそれもやが
て飲み込まれた。
そして烏の頭を股間に入れた椿にも、その時がやってきた。
「あぁぁぁ~、いっ、逝くっ、逝くっ、あぁぁ~逝くぅぅ~」

快感の余韻が落ち着いた頃、椿は烏の頭を吐き出した。
「でもいい女だったねぇ。淫靡流でさえなけりゃあたし達、これからもうま
くやっていけたかも……、まぁ、今となっちゃ後の祭りか」
椿はそんな独り言をつぶやくと、椿はやがて静かに目を閉じた。
青黒い虚空の満月。その月光は一条の光のとなって海面に反射している。
暗い海に伸びた月光の道は、まるで二人元へと伸びているようだった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土