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あなたの燃える手で

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緋色の奥義

其の六
暗がりの中で、椿の体は文字通り椿の花のように赤くなっていた。
「おやおや、どうしたんだい? 体中真っ赤だよ。そんなに気持ちいいのか
い?」
「あぁ~いいぃ~。気持ちいいぃ~。こんなに気持ちいいのは初めてだ」
「そうかい。よかったねぇ。いい冥土の土産ができて……」
「ねぇ、もっとよくして。気持ちよくして。あたしはこの通り動けないん
だ。だから、ねぇ、いいだろう」
蜘蛛の巣状に貼られた烏の髪糸。その粘着力は相変わらず椿を大の字にした
ままその自由を奪っている。
「そうだねぇ、もっと楽しもうか……」
椿のそんな状況が、烏の油断を生んだ。烏はその全身で椿の上に覆いかぶさ
ったのだ。
「気持ちいいねぇ。女の肌はスベスベして……」
烏は椿に顔を寄せると、その耳元で囁いた。
「そう、あたしも気持ちいいよ。それにあんなの肌は綺麗だ」
「そうかい? それにしてもお前、ずいぶん赤いねぇ」
「こうしたのはあんただろう。あたしに火を付けたのは……」
「そうだったねぇ」
烏はまた耳元で囁いた。
「だから今度は……、あたしのお返しだよ」
「お返し? でも何ができるんだい? 動けぬお前が……」
「こんなことさ」
すると椿の全身に指先程のイボが現れた。イボはそのまま指のように伸び、
どんどんと長くなっていく。
「忍法肉縄」
椿に顔を近づけていた烏は、その変化に気がつくのが遅れた。
全身から伸びた数十本いや数百本の指は、今や触手のようになって烏の後ろ
から襲い掛かった。
脚から伸びた触手は烏の脚に、腕から伸びた触手は烏の腕に、そして脇腹か
ら伸びた触手は、彼女を完全に羽交い締めにした。
「くぁっ……、こっ、これは……」
「あんたが蜘蛛の化身なら、あたしはイソギンチャクの化身さ」
赤い肌から伸びた触手は肌色だ。しかしその肌色は、根元から徐々に赤く染
まっていく。
「イソギンチャク……」
「知ってるだろう? 触手で魚を捕らえて、丸ごと飲み込むアレさ」
「あんたの糸であたしも動けないけど、これであんたも動けないねぇ」
すると椿の股間あたりがムクムクと盛り上がり始めた。
「うっ、うぅっ」
「さぁ、動けぬあたしからのお返しだよ。たっぷりと味わうがいい」
椿の股間の盛り上がりは予想通り触手となった。脚に巻きついた触手が脚を
強制的に開かせると、その股間の亀裂に触手の先端がツンツンと触れた。
その途端、烏の両目が見開かれた。
「この肉縄はあたしの体。だから全て一本一本思いのままに動かせるのさ」
「ば、化け物め」
「あんたに言われたくないねぇ。それを言うならあんたも十分バケモンさ」
そして触手が烏の亀裂の潜り込んでいった。
「ひぃぃっ、気色悪い」
「そうだろう。それがいいんだよ。どれ、もう一本こっちにも……」
隣から伸びた触手が、烏のアナルに潜り込む。
「くぅあぁぁ~、そ、そんな……、ところ……」
「こっちは嫌いか? こっちも気持ちいいぞ」
「へ、変態……」
「ふふふっ、そうさ、あたしは変態。だからこうやって楽しむのが大好きな
んだよ。そうだ、ここにも入れようか」
今度は椿の右頬が触手となり、烏の喉に入り込んだ。
「げほっ」
烏を見る椿の目が爛々と輝いた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土