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あなたの燃える手で

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水蜜楼別館離れ


森閑とした夜。
耳をすませば、渓流のせせらぎがここまで聞こえてくる。
部屋に戻ると、奈津は寝室へと通された。
純和風なその部屋は、ベッドではなく布団だ。障子、唐紙、天井近くには古民
家を思わせる太い梁がある。

「それでは浴衣を……」
女将は奈津の後ろから浴衣を肩の沿ってそっと脱がせた。
「まぁ、綺麗な背中」
「そんなっ……」
「それではマッサージをいたしますので、そこに俯せでお願いします」
奈津が目の前の布団に全裸のまま俯せになると、女将は奈津の腰のあたりに膝
をついた。
「それでは花村様、マッサージをいたしますね」
「は、はい……」
女将の両手が横から伸び、奈津の肩を揉み始めた。
「力加減は、痛くないですか?」
「はい、ちょうどいいです」
指は優しく肩から背中を指圧をし、そしてどこか怪しく腰へと移動してきた。
「可愛いお尻ですね。プックリとして……」
指は奈津のウエストラインを横に移動している。
「そうですか」
「えぇ、とっても可愛いです」
「あ、ありがとうございます」
こんな時、なんと言っていいのかわからない。
「可愛いお尻も、マッサージしておきますね」
「は、はい。お願いします」
すると女将は奈津の足元に移動した。
「それでは、脚をちょっと開いていただけますか」
「はい」
「もうちょっと……、いいですか」
女将はそう言って奈津の足首を持つと、しかるべき広さに脚を拡げ、その間に
腰を下ろした。
全裸の奈津がこれだけ脚を拡げられ、しかもその足の間に女将はいるのだ。
当然、女将から奈津の恥ずかしところは丸見えのはずだ。
「あっ、なんか……」
「どうしました?」
「あ、あのう、見えて……」
「あぁ、はい。そうですねぇ」
「えっ……、それって……」
「女同士ですから、お気になさらずに」
「でもぉ……」
すると女将の両手が、奈津のお尻にピタリと付いた。
「見えてますよ。花村様」

そう言われても不思議と嫌悪感はなかった。それどころか何かを期待してしま
う。それが何かをあえて考えたくはなかったが、この人なら、この人となら、
そう思わせる安心感が女将にはある。まして旅先の離れの宿だ。

「そんなっ、見ないで、女将さん……」
「あらっ、そう言われましても……。花村様の大事なトコロ、さっきからずっ
と丸見えですから。あたしずっと見てました」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土