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あなたの燃える手で

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秘密回診


今夜あたり、秘密回診がありそうです。
退院まで1週間を切ったあたしは、先生に切り出してみようかと思っています。秘密回診のことを……。


ラジオの深夜放送が、深夜2時を告げました。するとやったり……。
足音もしないけど、先生がこの病室に近づいていることがわかります。
きっともうすぐドアが……、あっ来た。
ドアノブが回る "カチャ" っていう小さな音。
あたしはいつものように、目を閉じて寝たふりをします。
そしてドアを閉じる時にも聞こえる "カチャ" っていう小さな音。
もう先生は、あたしのベッドの横に立っています。
そしていつものように、無言のままあたしのタオルケットを捲り上げました。

「くるみさぁ~ん。牧野くるみさぁ~ん」
優しくも事務的にも聞こえる。囁くようなその呼びかけ。でもそんな呼びかけ
に、あたしは狸寝入りを続けました。
「あらあら、くるみちゃんったら。寝ちゃってるのね。無理もないか。こんな時
間だもんね。あたしは第一外科の梓野彩香よ。ちょっとチクっとしますよぉー」
先生がパジャマを捲った時、あたしは目を開きました。
「あらっ、起こしちゃった? ごめんなさいね、くるみちゃん」
「先生?」
「なぁ~に」
「この秘密回診って、これで何回目だっけ……」
「えっ? くるみちゃん、覚えてるの?」
「うん。最初は覚えてなかったけど……。最近、なんだか覚えてるんだ」
「そう、そうなの」
「でも誰にも言ってないよ。だから大丈夫」
「うん、ありがとう」
「だって先生優しいし、凄く気持ちいいし……」
「くるみちゃんもうすぐ退院よね」
「そうです。そしたら会えなくなっちゃいますね」
「そうね。でもあたしは、くるみちゃんの怪我が治ることの方が嬉しいわ」
「さすが……」
「当たり前じゃない。医者はねぇ、担当した患者さんが元気で退院していくのが
一番嬉しいのよ。できればその姿を見送りたいくらいよ」
「そうなんだ」
「だから、今夜が最後の秘密回診よ」
「はい、先生」
「今夜も先生のお好きなように……」
「まぁ、くるみちゃんったら」

そしてその最後の秘密回診が始まった。
先生は思う存分あたしのGスポットを責め嬲り、アナルを刺激した。
「ほらっ、ココ、ココをこうやってクリクリしながら、ここを舐められたら?」
「ダメッ、そんなっ、そんなことされたら、すぐ逝っちゃいますぅ」
「いいのよぉ遠慮しないで逝って。ほらっ、舌の先でチロチロしてあげるわ」
「ひぃぃ~、だめっ、あぁいいぃぃ~、あぁぁ~逝くぅ、逝くぅぅ~」
「まだよ。アナルも責めるんだから。ほぉ~らココ。ほぉ~ら感じる」
あたしの快感は倍々に膨れ上がり、あたしはあっとうまに絶頂の波に飲み込まれ
たのでした。
しかもそれは1度や2度ではなく、何度も何度も執拗に繰り返されたのです。
あたしはその度に快感に打ち震え、そして何度も逝き果てました。
でも先生は今夜が最後という気持ちもあったのでしょうか。
そんなあたしの逝き顔を、優しくもどこか寂しげに見下ろしていました。


そして退院の日がやってきました。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土