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あなたの燃える手で

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しろっぷ

37
ラムの両手は自由だ。だが元より抵抗するつもりはないため、杏奈のされるが
ままになっている。いや、むしろ縛って欲しいくらいだ。
しかし、それを言い出したことはない。
もし本当に縛られら、戻ってこられないような気がする。その世界から、そん
な自分から。元の自分に戻れないような気がするのだ。
もちろん覗いてみたい世界ではある。いやむしろ片足を突っ込んでいると言っ
てもいい。しかし、まだ、まだ間に合う気がする。だから怖い。まだこっち側
にいる安心感が、戻れなくなった自分に恐怖を感じさせる。きっとそれが怖さ
の原因だと、ラムは思っている。

「逝くぅ、逝くぅ、あぁもうだめ、逝っちゃいます先生」
「だめよ、だめ。逝くなんてとんでもないわ。こう見えても医者の端くれなん
だから、絶対逝かせませんよ」
「でも、あたしもう……。あぁぁ~だめっ、それだめっ、逝くぅぅ~」
「んん? これ? ここをこうされると逝きそうになっちゃうの? でもね、
ここをこうするのが触診なの」
「あぁぁ~、逝くっ。あぁぁん、逝かせて、あぁぁ~ひぃぃ~逝くぅ。逝かせ
て、逝かせて、あぁぁいやっ、逝かせてぇ~」
「だからそれはだめなの。どんなに逝きたくても、ずっとこのままよ」
「そんなっ、もう我慢できない」
「それに、我慢なんてしなくていいのよ」
「えっ……?」
「あたしがちゃんと、逝かないようにコントロールしてあげるから」
「コントロール? そんなこと……」
「あらっ、簡単よ。指先の動きや力の強弱を変えるの。逝きそうになったら弱
めて、また強める。力加減を微妙に変えだけ。でもたったそれだけで、ラムち
ゃんは逝けなくなるの。絶対にね」
「そんなっ、」
「逝くギリギリで逝かないようにしてあげる。寸止めっていうの? 職業柄、
あたしこういうの上手いのよね。ほらっ、こうでしょう。ここをこう……」
「あぁぁっ、ひぃぃぃ~、逝くっ、逝く逝く逝くぅぅ~あぁぁ~逝くぅぅ~」
「はい、ストップぅ~。どうしたの? まさか逝けると思った?」
「は、はい……」
「もうちょっとだったのにねぇ」
「先生、お願い。逝かせて、逝かせてください」
「だから言ってるでしょう。だぁ~めっ。ほらっ、脚をしっかり持って」
「はい……」
ラムは両手で膝裏を持つと、閉じ掛けていた脚をまた開いた。
「そう、そのままよ。それじゃ続けましょうね」
「は、はい……」
「ここを指先で、ほぉ~らっ、どう?」
「ひぃぃ~それっ、それぇぇ、あぁぁ感じる。だめっ、逝くっ、逝っちゃう」
「んん~、逝きそうねぇ。ここから場所をもっとピンポイントに絞り込んでい
みましょうか」
「えっ……?」
「こうやって、1ミリ刻みに一番感じるところを見つけるの。うふふっ、嘘は
つけないわよ。あなたの体の反応で見てるんだから」
「あぁぁ~、そ、そんなっ……」
「意思とは関係ない体の反応。それが本当のことを教えてくれるの。ほらっ、
もっと奥? それとも手前。あらぁ? やっぱり奥みたいねぇ」
淫らな診察は、まだまだ始まったばかりだった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土