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あなたの燃える手で

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しろっぷ


校長はくるみを抱きしめたまま、自分でも気づかぬうちに彼女を押していた。
ジリジリと下がるくるみの後ろに、いつの間にか大きな机が迫り、やがて彼女
は半ば机に腰掛けた状態になり、そこから更に押されて仰向けになっていく。
そんなくるみの上に、校長はその体を被せるように押し付けていった。

「あぁっ、こ、校長先生……」
「なぁに? 今日は、今日こそは、キスから先に進みましょう。ねっ、くるみ
ちゃん」
校長はくるみを上から覗き見るように顔を近づけた。
「えっ? どう言う意味ですか?」
「言葉通りの意味に決まってるでしょう」
「そんな、校長先生」
「ねっ、いいでしょう? いいわよね? くるみちゃん」
制服のボタンを外しに掛かる校長の手を、くるみは必死で掴んだ。
「ちょっと、ちょっと待ってください、あたしそんなつもり……」
「どうして? いいじゃない。あたし達今まで上手くやってきたじゃないの」
それでも校長は、強引にボタンを外しに掛かる。
「やめてください。別にあたし、上手くやってきたつもりなんて。それにあた
し、先生みたいにソノ気ないんです」
校長の手の払いのけようとした時、ボタンが一つちぎれ飛んだ。
「誰にも言わない、ねっ、私とくるみちゃんだけの秘密。だから、だからくる
みちゃん、ねっ、お願い」
ボタンが更に三つ飛び散ると、制服が左右に大きく割り開かれ、くるみのブラ
が見えた。
その瞬間、校長の目がギラリと光った。
「いやっ、いやです。女同士でそんな、気持ち悪いです」
「どうして、どうしてよ。あたしもうキスだけなんて我慢できないの。こんな
可愛いあなたを前にして」
野獣の視線が、涙目のくるみを貫く。
「先生……」
「その目、その鼻その耳、そしてこの唇。そしてその体も、全部、全部全部あ
なたを愛しているのよ。だから、だから、ねっ、くるみちゃん」
「だから、いやですって、無理です、無理無理。もうやめてください」
最後の力を振り絞るように、くるみは抵抗を見せた。
「……そう、それじゃ仕方ないわね」
校長は急に冷静さを取り戻したように、穏やかに言った。
「えっ?」
「あなたの大学進学もなし。今の生徒会長の立場も、他を探さないとね。とり
あえず副会長っていうのが妥当かしら……」
「それとこれとは……」
「あらっ、関係ないってないうの。私の頼みは聞きもしないで、自分の頼みは
聞いてくれってこと? それはちょっと虫が良すぎるんじゃないかしら?」
「そ、それは……」
くるみはある意味正当性を持った校長の物言いに、しばし言葉に詰まった。
「だからって、こんなこと、許されるはずがありません」
「だからあなたが同意さえしてくれれば、それでいいのよ。なんの問題もない
わ。ねっ、わかるでしょう、くるみちゃん」
「でもぉ……」
「誰も知らない、誰にも言わない。二人だけの秘密。それさえ守れればあなた
の進学も今の立場も安泰。悪い話じゃないはずよ」
「先生……」
「だから、隣の部屋で……」
その時には、もうくるみも抵抗をやめていた。

Comments 2

ファン  

言葉がありません。

最高過ぎます!!

2017/02/04 (Sat) 08:14 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

ファンさんコメントありがとうございます。

実は、アリスの性格分けをもう少ししっかり書きたい
と思っているところです。
と言うのも、クララはお菓子好きでおっとり。
カレンはSっ気の強い感じ。
なのですが、
アリスがまだ中途半場で・・・。

これからもまだかなりのキャラが登場する予定ですので、
この辺の性格分けをしっかりと書けるようになりたいですね。

くるみと校長くらい両極端だと楽なのですが・・・。

2017/02/05 (Sun) 07:07 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土