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あなたの燃える手で

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しろっぷ


アリスとクララは、ため息坂から商店街へと入り、パトラッシュバーガーへと
向かっていた。
「ねぇ、クララ。もうカレンがいたらさぁ、すぐ行こうよ」
「うん。あの部屋、音を気にしなくてイイから最高だよね」
「本当、カレンがピアノ習ってて良かったよぉ」
「それにもうカレンいると思うよ、あの子パトラ大好きだもん」
「言えてるぅ。遅刻したことないもんね」
「そうそう……」
やがてパトラッシュと書かれた看板が見えてきた。
二人が外から覗くと、隅のテーブルにカレンが座っているのが見えた。
「ほら、やっぱりいた……」
「本当だ、さすがカレン」
「ねぇ、どうする。入る?」
「えぇ~、あたし早く行きたい」
「クララぁ、それは早くヤリタイの間違いじゃないの」
「まぁ、ねぇ……、いいじゃんそんなの。みんなだってそうなんでしょう」
アリスは店の外からカレンを手招きすると、クララの気持ちを代弁するように
言った。
「とにかくクララが早くヤリタイんだって」
「ふぅ~ん、そうなんだぁ~、クララぁ。相変わらずスケベだねぇ」
「もう、カレンだって……。人のこと言えないでしょう」
「いいよ。それじゃこのまま行こう。今日はお母さん友達とお芝居見に行っ
て、そのあと食事するって言ってたから、夜9時頃まで帰ってこないし……」
「やったぁ」
「だからいつもよりたっぷり、クララを虐められるよ」
「それは僕も嬉しいよ」
「もう、なによ、アリスまでぇ……。でもちょっと嬉しかったりして」
「正直な子だねぇ、僕そういうクララ大好き、いい子いい子……」
アリスがクララの頭を撫でていると、カレンはもう数メートル先をスタスタと
歩いている。やはりその歩き方はどこかモデルっぽい。
「もう、待ってよぉ、カレン~」
「早く行きたいんでしょう。置いてくよクララ」
「もう、カレンったらクールなんだからぁ」
アリスとクララは、小走りでカレンに追いついた。

カレンの家は、教会通り沿いに広がる住宅街の一角にある。
つまりカレンは自宅から歩いて通学しているのだ。
方向は教会通りを駅の方へ約20分程歩いたところだ。
駅からは商店街の一番最初の坂、ザラザラ坂を登る。山の上にある教会通りへ出ると、学校に背を向けて歩くことになる。

「ねぇカレン、なんでこの坂ザラザラ坂っていうの?」
「そうそう、僕もずぅ~っと前から聞こうと思ってた」
「えぇ、知らなぁ~い。道がザラザラしてるからじゃない」
「えぇ~、そのまんま、まんまじゃん」
「でもそれくらいしか思いつかないもん」
「そんな答えじゃ、僕は納得しませんよ」
「今度までに調べといて。宿題ね」
「もうクララぁ、いいの? そんなこと言って。後で知らないわよ」
「うふっ、そういうカレンだぁ~い好き」
「もう、相変わらず懲りない子ねぇ」

ザラザラ坂を登り教会通りに出ると、程なくカレンの家が見えてきた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土