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あなたの燃える手で

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しろっぷ


屋上でキスをする二人の髪を、柔らかな風がフワリと揺らした。
壁にもたれて立っているアリスの胸に、クララの両手が伸びた。
鬱積み込んだ。
「あぁん、クララってばぁ~」
「うふっ、ちょっとだけ」
クララの手は、制服の上からアリスの胸を包み込んだ。
「相変わらず大っきい胸だね、アリス」
「そう? クララだって大っきいじゃん」
「そんなコトないよ。あたしは85。アリスは88でしょう」
「3センチしか変わんないじゃん」
「だめっ。3センチでも大っきいものは大っきいの。それにほらっ、こぉ~ん
なに柔らかいし……」
包み込んでいた手が、怪しく胸を揉みしだきだした。
「あぁ~んもうクララぁ~。そんなに……、そんなに……」
「どうしたのぉ? アリスぅ。感じちゃう? 感じちゃうのぉ?」
「もう、だめ。だめだってばぁ~」
「やっぱり。感じちゃうんでしょう。アリス胸敏感だもんねぇ」
「あぁ~ん、もう僕よりクララのほうが敏感なくせにぃ~」
「うふふっ」
クララはそれ以上言わせないようにするかのように、唇でアリスの口を塞い
だ。そして舌をねじ込む。もちろん両手は胸を揉みながら……。
「ねぇクララ、もう行こう」
「えぇ、もう行くのぉ?」
「僕、ちょっと寒いよぉ」
「そっかぁ……。アリス寒がりだもんね。ちょっと早いけど行こっか」
「うん」

二人は屋上を後にすると、そのまま教室には寄らず校舎から校庭へと出た。
校庭では陸上部がトラックを走り、正門脇にあるテニスコートでは、テニス部
のボールを打つ音がここまで聞こえて来る。
「ねぇ、クララ」
「なぁに?」
「カレンもう来てるかな?」
「いるんじゃない? 撮影っていつも早く終わるじゃん。それにあの子、そこのハンバーガー大好きだし」
「そうだよね、あたし達と約束してなくてもいる感じだもんね」

正門を出ると目の前の教会通りを歩き、ゲーリック邸。ガーランドホール。009邸、そして外人墓地の裏にリーベンス教会を見ながらため息坂へと歩く。

アリスとクララの二人と約束しているのは、二人の親友『花巻カレン』だった。彼女も雛百合学園女子高等部2年B組で二人と同じクラスだ。ちなみに
席は窓際から2列目の一番後ろ。つまりクララのすぐ横になる。
彼女は芸能活動、といっても読者モデルに毛が生えた程度だが、をしていて、今日は撮影のために休みを取っていた。
待ち合わせの場所は、駅前の商店街にある『パトラッシュバーガー』だ。
生徒達には通称『パトラ』と呼ばれ、そのリーズナバルな値段とピンクを基調
とした店内では、連日彼女達のおしゃべりが溢れかえっている。

アリスとクララはため息坂を下ると商店街へと入り、パトラッシュバーガーへ
と歩いた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土