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あなたの燃える手で

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甘く危険な調べ

16
先生はどういうつもりなんだろう。行くの? 行かないの? 
私の気持ちはもう決まっている。それはもちろん先生次第。先生が行くのなら
私も行く。行かないのなら、"そんな気は最初からありませんでした" とばかり
に取り澄ますだろう。
でも先生となら私……。だから本音は、い・き・た・い。

ホテルの入り口まであと数十歩。
幸いこの裏道に人の姿はない。数百メートル前に誰か歩いているが、その人も
背を向けている。状況的には入りやすいと思う。
入り口はもうすぐそこです、先生。
あと10歩、8歩、6歩。
さぁ、先生。どうする?
4歩、2歩……。
その時、先生が私の手を握った。だから私もその手を握り返す。
それが二人の意思の確認であったかのように、先生は私の手を引っ張ると、素
早くホテルの入り口へと入ったのだ。それを見た人がいるとするなら、まるで
二人がその場から掻き消えたように見えたかもしれない。

自動ドアが開いて閉まる。するとそこはもう外の喧騒を離れてしまう。
フロントで先生が選んだ部屋は508号室だった。無言でエレベーターに乗ると
先生が5階のボタン押す。扉が締まればそこはもう二人だけの世界になる。
私たちは狭い箱の中で抱き合った。早くこうしたかったという思いが、抱きし
める強さとなって互いに伝わるようだ。
508号室は一番奥の部屋だった。
私たちは腕を組んで部屋までの短い廊下を歩いた。先生がフロントでもらった
鍵を鍵穴に差し込むと、その音が妙に廊下に響き渡るように聞こえる。
ドアを開けると、先生はレディーファーストとばかりに私を先に部屋に入れ、
自分も入るとドアに鍵をかけた。
部屋はそれほど広いとは言えなかった。でもこれで十分だ。ベッドさえあれば
後はどうでもいいのだから。

「とりあえずシャワー浴びる?」
「はい……」
学生時代のことを思えば、今ささら恥ずかしがることもない。でも久しぶりに
会ったせいか、やっぱりどこか恥ずかしさがこみ上げてくる。
それでも、先生と私はほぼ同時に全裸になった。
私たちは小さなタオルを持って、一緒にバスルームに入った。

私たちは向かい合ってシャワーを掛け合った。
少し汗ばんだ体に、熱いシャワーが気持ちいい。
先生は私に背を向けて、ボディーローションのボトルを押している。その間、
私は自分の体にシャワーを当てていた。
振り向いた先生の左手には、少し多いんじゃない? というほどの白いボディ
ローションが溜まっていた。
「さっ、洗ってあげる。後ろ向いて……」
私が背を向けると、ローションを両手に塗り伸ばしたのだろう。先生の両手が
背中にベッタリと張り付いた。そしてその手がゆっくりと背中にローションを
塗り伸ばしていく。それはワザとらしいほどゆっくりで、手は背中を征服する
と、そのまま私の両乳房を同時に包み込んだ。
「あぁ〜ん」
「あらっ、詩織、胸が少し大きくなったんじゃない?」
「そうですか?」
「そうよ。学生時代はもう少し小さかったわ」
そんなコトより、乳首を挟んだ先生の指が私は気になっていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土