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あなたの燃える手で

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甘く危険な調べ

10
それから私は先生の部屋で、ベッドを共にするようになった。
だから私はだんだん先生の性癖がわかってきた。
先生は一言で言えば "Sな女性" だ。でも女王様というほどハードなコトをす
るわけではなく、どちらかといえばソフトな方なのだろう。
でも相手の自由を奪ったり、弱いところをネチネチと責めたり、羞恥を煽るよ
うな言葉責めが好きなのだ。そしてそれは相手が嫌がれば嫌がるほど燃え上が
り、自身も興奮する傾向にあるようだ。
そしてあたしもそういった責めやプレイが嫌いでなく、どちらかといえば好き
なくらいで……。だから私を自分の色に染めようとする先生と、先生の色に染
まりたい私は、相性がピッタリだったと思う。
その証拠に、あたしはあっという間に先生色に染まっていった。

今では見慣れた駅前の風景。万が一のコトを考えて、私たちは駅から少し歩い
た場所を待ち合わせの場所にしていた。そこは小さな工場の裏で、道そのもの
が工場の陰になり周りから見えないのだ。だからここなら誰かに見られる確率
は格段に低くなる。先生というある程度顔の知れた存在と、生徒というあちこ
に友達のいる私。どこで誰が見ているかわからない。用心に越したことはない
のだ。
そしてある日曜日。あたしは工場裏で先生の車を待っていた。
先生は私を見つけると笑顔になり、車を止めると私を乗せた。
先生の部屋に着くと、いつも軽くお茶をする。そしてなんとなくそういう雰囲
気になっていくのだ。

「じゃ詩織、そろそろ……」
先生は落ち着いた感じでそう言ったけれども、どこか待ちきれない、悶々とし
た感じが私には伝わってきた。
今ではも勝手知ったる先生の部屋だ。私は先に寝室に入ると服を脱ぎ始め、い
つもの場所に脱いだ服を重ねていく。
私が全裸になる頃、先生も全裸になっていた。最初の頃はお互いに脱がしっこ
を楽しんだりもしたが、最近はしなくなった。それはおそらく早く本題に入り
たいという、二人の共通意識からだろう。

私たちはベッドの横に立ったまま、いつものように舌を絡め合った。
唇が離れると、先生は私の耳元に口を寄せて囁いた。
「詩織、今日はどうして欲しいの?」
「虐めてください。ネチネチと……」
私も先生の囁きに合わせた声で答える。
「私、先生に犯されたいんです」
「まぁ、可愛いこと言うのね」
「嫌がる私を無理やり犯してください」
「まぁ、縛ってもいい?」
「はい。先生のお好きなように」
「縛って自由を奪って、あなたをオモチャにしてあげる」
「はい」
「詩織が嫌がることいっぱいしてあげるわ」
「はい。でもあたし、きっと先生に許しを請うと思います。その時はどうか許
してください」
「だめよ。許さないわよ。時間を掛けてじっくりと虐めてあげる」
「あぁ、先生。なんて意地悪……」
「私ね、最近オナニーしてないの。だからすごく悶々としてるのよ」
「そうなんですか」
「だから、今日はその欲求不満を全部詩織にぶつけるつもりよ」
先生はベッドの下から、いつもの赤い縄を取り出した。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土