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あなたの燃える手で

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九尾の猫達

12
『汐月』は、隣町にある二階建ての小さな和風旅館だ。その地味で入りやすい
佇まいは、お忍びで訪れる月子ような客にはありがたかった。
そんな旅館の二階の一番奥、そこに『牡丹の間』はあった。
この部屋は階段の関係で、他の部屋と壁が接していない離れのような作りにな
っている。
室内は和室の八畳程の居間と、六畳程の寝室。それとバス・トイレだけだ。
居間には座椅子と木目の浮き出たテーブル。テーブルには急須と二つの茶碗。
それとティーバッグの日本茶とポットが置いてある。申し訳程度の床の間もあ
り、そこには二本の白い百合の生花と、赤い牡丹の描かれた掛け軸が掛かって
いた。寝室には二枚の布団が並べて敷かれている。
二つの部屋は唐紙で仕切られ、上には太い鴨居があった。
30程早く到着した月子は、白いガウンに着替えてリリの到着を待っていた。
そして13時。部屋のチャイムが鳴った。

「まぁ、時間通りね。さっ、入って……。ここにどうぞ」
月子はリリを部屋に入れると座椅子に座らせ、自分もその隣に腰を下ろした。
「初めまして月子様。リリと申します」
そう言って彼女は、月子に向かってペコリと頭を下げた。
リリはどちらかと言えばタヌキ顔な、可愛い印象を与える熟女だった。しかし
年相応の匂い立つフェロモンは隠しきれず、少し乱れた長い髪が、そんな彼女
の艶っぽさに拍車をかけていた。
肌は本当に吸い付くようで、その白はさママが言っていたように、まさに陶器
のようだった。

「もう、堅苦しい挨拶はいいのよ」
そう言いながら、月子はリリの腕を撫でた。
「まぁ、スベスベね、気持ちいい肌。本当に吸い付くような肌ね。こういう肌
は、縄も吸い付くのかしら……」
「はっ? はぁ……」
「あなた、縛られるのが好きなんですって? ママから聞いたわよ」
「あっ、は、はい。実は……、そう、なんです……」
「それに毛を剃られるのも……、パイパン願望って言うの?」
「ママさん、そんなことまで……」
「えぇ、全部聞いたわよ。他人に無理やりパイパンにされて……。そんな自分
を妄想をしながらオナニーをするんですってね」
「あぁ、もう……、ママさんったら……」
「あらっ、いいじゃない。私が叶えてあげるわよ。その妄想……」
「えっ? 本当ですか……。あたしの……、そんな妄想を……」
「えぇ、もちろん。あたしも結構スキなの。そういうの。うふふっ」
二人は妖しく微笑みあった。その絡み合った視線が、多くの言葉を超越した。

それから月子はリリを全裸にさせ、自分の前に立たせた。それはまさに陶器の
人形かと見まごうばかりだ。乳房は年の割に張りがあり、それほど垂れてはい
ない。乳首も綺麗な色をしているが、その大きさはやや大きかった。
「まぁ、本当に綺麗な肌ね」
そして下半身へと目を移せば、その股間には黒々とした茂みがあった。
しかしその周囲は白い陶器なのだ。白と黒。色の対比としては面白いかもしれ
ない。でも、やっぱり邪魔だ。あんな茂み陶器に似合わない。
黒い茂みを剃って、彼女のアソコを真っ白にしてしまいたい。もしあの茂みが
無くなったら、その下にはどんな花が隠れているのだろう。
月子はふとそんなことを想像した。

「さっ、それじゃ……、お風呂入りましょう」
「は、はい」
月子は立ち上がると白いガウンを脱いだ。するとリリが月子の手を取り、まる
で "ご案内いたします" というように浴室へと導いた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土