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あなたの燃える手で

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感悶寺 奥の院


二人の尼僧はそれぞれ『花壺』と『濡菊』と名乗った。
花壺は年の頃は三〇代の半ば、濡菊は二〇代の半ばくらいだ。
二〇代の半ばといっても、美鈴が三九歳で夢天が四〇代と考えると、四人の中
では一番若いことになる。
花壺はスリムな体型で、その凛々しいキツネ顔は見るからに女王様系。
濡菊は童顔で、ややポチャリ型なその肉付きは見るからにM女だった。
身長は花壺が165cm、濡菊は155cmくらいで、二人が並ぶと濡菊の方が背
が低い。


二人は食事を机に置くと、あるものをあたしに見せました。
それはあたしが見たこともないもので、黒い革製のTバックのようでした。
「それは……」
「貞操帯ですよ」
「貞操帯?」
「はい。元々は女性の純血や貞節を守っていたものでした。しかし今では性欲
を管理したりしたり、ここではこうして修業にも取り入れています。貞操帯は
鍵が掛かりますから、一度履いてしまえばもう自分で脱ぐことは出来ません。
丈夫な皮がアソコにフィットして、脇から指を入れることも困難です。だから
オナニーなどとても出来るものではありません。排尿排便用の穴は一応ありま
すが、あまり実用的ではありません」
2人は貞操帯の説明をすると、それを持ってあたしの左右に立ちました。
「これも修業の一環です。本格的な修業は明日からですが、これは前日から装
着させていただいています」
「そうなんですか……」
あたしはまるで、下着を着けるように貞操帯を履きました。
「はい、皆さん修業前の最後の夜ということで、誘惑に駆られることが多いよ
うなので……。それでは鍵を掛けさせていただきます」
二人は貞操帯に、しっかりと鍵を掛けました。これでもうあたしには、これを
脱ぐことは出来ません。もちろん鍵は彼女達が持っています。
「それではこれで失礼させていただきます。あっ、問診票の記入は……?」
「はい、終わってます」
「そうですか、ありがとうございます。では戴いていきます」
二人は優しく微笑みながら蔵の扉を閉めました。そしてまた、南京錠を掛ける
音が聞こえました。

あぁ、やっぱりあの時オナニーをしておけば……。再びそんな後悔が、あたし
の中で頭をもたげてきました。まさかこんなものを履かされるなんて……。
しかし今更後悔しても、もう後の祭りです。
とにかくあたしはこれで、完全に禁欲生活を強いられることになったのです。


花壺と濡菊が並んで宿坊へと戻る頃、外ではヒグラシが鳴き始めていた。
「あれでもうオナニーは出来ないわ。完璧にね」
花壺がキツネ顔が妖しく嗤った。その顔に掛かる後れ毛が狂女すら思わせる。
「でも本当に信じたんですかね? あんな話」
濡菊は童顔のクリッとした目で、悪戯っ子のように花壺を見上げた。
「あぁ、修業前の最後の夜は誘惑に駆られる、っていう話ね」
「えぇ」
「多分ね。それに見て、彼女オナニー中毒みたいよ」
花壺は手にした問診票を濡菊に見せた。
「オナニー中毒なのに、それを強制的に禁止されたら辛いでしょうね」
「そりゃそうよ。あれを外すまで、何日でも悶々とし続けるわ」
「したくてしたくて、それでも出来なくて、わぁー可愛そうぅ~」
「さぁ、あたし達も楽しむわよ」
「はい、花壺様」
二人は宿坊へ戻ると、花壺は濡菊を自分の部屋へと連れて行った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土