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あなたの燃える手で

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MORNING LOVE

25
あたしは浴室で、バスタブの縁を掴んでいる。後ろには、京香さんが浴室で使
う椅子に座っている。そして今、あたしの前と後ろには2本のバイブが深々と
突き刺さっているのだ。
2本のバイブはそれぞれの振動をあたしに送り込み、独立しながらも1つの高
見へとあたしを押し上げていく。
「あぁっ、あぁぁ~、だめっ、京香さん、あぁだめっ、逝っちゃうぅ……」
「あらあら、もう? 前と後ろどっちが逝きそうなの」
「あぁ、ど、どっちも、どっち逝きそうぅ~」
「まぁ、困ったわねぇ~。でも分かってるでしょう。簡単には逝けないこと」

そうだ。ここから苦痛と快楽の絶妙なコントラストが生まれていくのだ。
あたしはもうすっかりその虜になっている。

「ふふふっ、ほらっ、ほらほらっ、こう? それともこう?」
「あっ、あぁだめっ、だめだめだめぇぇ~」
京香さんはどうやったらあたしが感じるか、全て知ってワザと肩すかしを食ら
わせ、ワザと絶頂ギリギリまで追い立ててくる。
「ほらっ、ほぉ~ら逝っちゃう。ほぉ~らっ、ほぉ~らどうだ……」
「ひぃっ、ひぃぃ~、逝くぅ、逝く逝く逝っちゃう」
「んん~、だめよぉ~。まだまだ、まだまだ逝かせないわよぉ~」
「あぁぁ~、いやぁ、そんなぁ、逝かせて、逝かせてくださいぃ~」
「でもこうすると……、ほぉ~らっ、また気持ち良くなちゃう」
「あぁいやぁぁ~、逝くぅ、逝くぅ」
「ほらっ、ほらほらっ……」
「あぁ逝くっ、逝く逝く逝っちゃう」
「うふふっ、逝く時は前と後ろ同時よぉ」
「そ、そんなこと、出来ません……」
「あらっ、大丈夫よぉ。あたしがそうなるようにしてあげるから」
「でも……」
「あの快感を知ったら、またあなたは虜になるわ。あたしのね。そうして一生
あたしのオモチャになるのよ」

それはそれで一向に構わない。
別に実害があるわけではなし、浮気にもならないと思う。確かに後ろめたさが
ないと言ったら嘘になる。でもあたしは、京香さんとのこの関係にピリオドを
打つつもりはない。そう、これからも。嫌それどころか、マキさんも一緒に3
人で……、とさえ思っているのだ。

「ねぇ、美久。今度ホテルで楽しまない? マキさんも一緒に」
「えぇ、是非」
「そしたら大きな声で思いっきり悶えられるわよ」
「そうね」
「あたし達も思いっきり責められるし」
「出来ればSMホテルがいいんじゃない。色々道具とかもありそうだし」
「あらあら、いつの間にか美久の方が積極的になっちゃって……」
「あたし、もうこの世界にドップリと浸かっちゃったみたい」
「いいのよそれで。誰に迷惑掛けるわけじゃなし……」
「そうよね。そうだわ」
「そうよ」

そしてそれからきっかり1時間。あたしは焦らされた。
それは今や愛して止まない、天国とも地獄とも取れる至福の時間だった。



EPILOGUE

今朝も8階の窓から、駅へ向かう主人を見下ろす。夫が向かいのマンションの
向こうに消えると、あたしは時計を見た。そしていつも通りシャワーを浴びに
浴室に向かった。
あと20分もすれば、京香さんが来るはずだ。

シャワーを浴び終えると玄関のチャイムがなった。彼女は相変わらず時間に正
確だ。
笑顔でドアを開けると、そこには両手に大きな紙袋を持って妖しく嗤う京香さ
んの姿があった。


ーENDー


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土