13サラを見た時、正直ミサキはホッとした。それもそのハズ、ミサキにとってサラは、自分の通う高校の数学教師なのだから。見知らぬ場所で知っている人間に出会えば安心するし、ましてやそれが先生ともなれば、その安堵感はかなりのものだろう。しかし当の数学教師が口にしたのは、意外な言葉だった。「神宮寺ミサキ、これからあなたの体を調べさせてもらうわ」「えっ? はっ……?」「神宮司宗一郎の忘れ形見であるあなたの体に、時...