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あなたの燃える手で

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クレオパトラの微笑み

16
彼女はあたしから目をそらさずに、妖しく唇を歪ませた。
首を縦に振ったあたしの意図を、全て読み取ったというふうに……。
あたしはそう信じた。
その証拠に彼女は黙ったまま、親指と人差し指であたしの硬くなっている乳首
をそっと摘んだのだ。
見つめ合う二つの瞳と声なき会話、それが暗黙の了解だった。
乳首で生まれた甘美な快感が全身を駆け巡る。
「んん、あぁ……」
押し殺しても漏れる喘ぎ声と共に、全身は波のようにうねる。
その瞬間、あたしの仮面は完全に剥ぎ取られていた。
淫らで、いやらしく、快感を欲する女の素顔。誰にも見せたことのない仮面の
下の素顔と体を、あたしは彼女に晒した。

彼女は乳首を摘んだ指をすぐに離し、そしてまた摘んだ。摘んでは離しを繰り
返され、あたしの乳首は更に硬く敏感になっていく。
そしてヌルヌルとした中指と人差し指の先で乳首を挟み、指の付け根まで手を滑らせた。2本の指の付け根でコリコリとした感触を味わい、乳首を挟み付けたまま掌を浮かす。そのまま乳首が指の間から抜けるまで引っ張った。
硬くなった乳首が、”プルン” と震えながら指の間から抜け落ちる。
「あぁん……」
今度は両乳房をあの羽根のような指先のタッチで触り、あたしの性感を嬲り立てた。その爪の航跡から生まれる淫らな感覚は乳首へと集まっていく。

もっと、もっと触って。青山さん。
もう触って欲しくて堪らないの。お願い早く、早く触って……。
そしてその指先で、もっとあたしの乳首をいじって。

羽根のようなタッチが爪へと変わった。
彼女は人差し指1本で、乳首の付け根からその回りのピンク色の部分を、カリ
カリと優しく引っ掻きだした。
そんなコトされたら、もう我慢できない。早く、早く触って。
「んん~、あぁ~……、あぁ~ん」
小さな小さな喘ぎ声。でもこの意味、あなたには判っているハズ。

……どうですか? ココをカリカリされるのは。堪らないみたいですね。
  乳首をもっと? どうしようかなぁ? 触ってあげてもイイですよぉ。
  でもその前に、ほらっ、こうされたらぁ? これはどうですかぁ?
  効くでしょう。さっきより乳首、触って欲しくて堪らなくなりますよ。

彼女は人差し指に中指を加えた。
2本の指を垂直に立てるようにすると、左右上下に45度、90度と向きを不規
則に変えながら、乳首のすぐ両脇をカリカリと同時に引っ掻いた。
ジワジワと焦らされ、乳首への渇望が地獄の業火のように燃え上がる。
そして突然、彼女が親指と中指で両乳首を横からそっと摘み、指の間の乳首の上部を、人差し指の爪で引っ掻きだしたのだ。
カリッと引っ掻いては休み、またカリッと引っ掻く。カリッカリッと2度引っ
掻いてはまた1度と。
それは予測の出来ないモールス信号のように続けられた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土