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あなたの燃える手で

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TRI△ NGLE

△20
日付が変わって2時間。『MELLOW BLUE』の店内に流れるジャズが、テナーサックスからピアノに変わった。ラストオーダー30分前の合図だ。
「何か食べる? 桜子」
「ううん、いらない。……ねぇ、L。今度一緒に明美と3人で……ねっ?」
「そうね。いいわよ。それじゃ今週。チョット早めにお店閉めようか」
「本当? 嬉しい。きっと明美も喜ぶよ。あっ、もしかしたら驚くかな?」
「でも彼女人身、どう思うかしら? 桜子と2人きりの方がイイとか思っているかもしれないし……」
「そんなことないよ。大丈夫だよ」
「なんで?」
「だって明美さん、前にLと3人でしてもイイって言ってたよ」
「あら、そうなの。ふぅ~ん。何だかチョット嬉しいわねぇ」
「ねっ? だから週末、約束だよ」
「いいわよ。なんだかあたしも楽しみ……明美さんと……」
「絶対だからね。L!」

そして週末。3人は17階にあるLの用意した部屋にいた。
「Lがいるなんて、何だか緊張しちゃうわ」
「あたしだって……明美さん……」
フランス人形のようなLの顔が俯き、そして上目遣いに明美を見た。そしてにっこりと微笑むと、その頬を両手で挟みキスをした。それは唇が触れるだけのフレンチキスだった。
「L……」
それを横で見ていた桜子が小さく呟いた。
Lと明美は見つめ合ったまま自ら服を脱ぎ、やがてブラとショーツだけになると、今度は熱く舌を絡め合う長いキスをした。

きれいに伸びた白い首筋、二人の髪が作る光と影、Lと明美のキスはまるで映画の1シーンのように桜子には見えた。
「L……、明美……」

Lと明美はブラを取り去り、ショーツだけになっても貪るように唇を重ねていた。その2枚の紅い舌はまるで蛇のように絡まり合っている。そして柔らかな乳房は互いに間で押し潰され、両手は互いに白い陶板のような背中に回され、そこに怪しく爪を立てていた。
やがて糸を引きながら二人の唇が離れた。
「桜子、あなたも脱いでこっちにいらっしゃい」
明美が桜子に向き直りながら言った。
「う、うん」
二人のキスに見とれていた桜子は、全裸になると二人の元に近付いた。
それを見ながらLがバッグから縄を取り出した。
「さぁ、こうしてあげましょうねぇ」
明美が桜子の両手を背中に回し押さえ付けた。するとLがその手首を一つにして縛り上げた。そしてもう1本縄を取り出すと、両足首も一つにして縛り上げてしまった。更にとどめを刺すように口にボールギャグを噛ませるた。
身動きのとれない桜子を、Lと明美は満足そうに見下ろしていた。

2人の瞳に灯る酷薄な蒼い炎が、静かに見つめ合った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土