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あなたの燃える手で

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マリアのお留守番

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入沢 蘭は、麗子の仕事をサポートする彼女の片腕、入沢久留美の娘だ。

高校一年生になった初々しいその姿は、歳に似合わず早熟だった。
メイクの仕方よっては、大学生と間違えられてもおかしくない。
身長は168センチはあり、バストも85センチはある。眉の上で切り揃えられ
た漆黒の艶髪は、肩甲骨を隠す程の長さがある。
キリッとした眉に切れ長の目は、見ようによっては冷たい光を放っている。
桜を思わせる可憐な唇は、一度紅を引けば妖艶な薔薇へと変わるだろう。
張り出した胸にくびれた腰。そこから繋がる豊かなお尻は、もはや妖艶と言
ってもいい程のオーラを醸していた。

麗子を見送った後、二人はリビングに戻ると並んでソファに腰掛けた。
エアコンの涼風が二人の髪を優しく揺らす。
そんな風に、"ホッ" とため息をつきながら蘭が言った。

「ねぇ、マリアさん。アッチの方はぁ?」
「アッチの方って……?」
「だ・か・らぁ」
蘭の瞳が、悪戯っ子のようにマリアを見上げる。
「麗子さんとのぉ、か・ん・け・い・のコトですよぉ」
「えっ? えぇ……? 関係?」
「だって、そういう関係なんでしょう?」
蘭がマリアに肩からぶつかるように動き、そのまま密着した。
「そ、そういう関係って……」
「あたし、そう言うの分かっちゃうんですよねぇ、昔からぁ。ねぇ、どうな
んですぅ、本当のと・こ・ろ・は……」
「それはぁ、まぁ、そのぉ……」
「やっぱり、そうなんですねぇ。へぇ~、そうなんだぁ」
「ま、まだそうだとは言ってないでしょう」
「だってそうなんでしょう?」
「えっ、だから、それは、まぁ」
「ほらぁ、やっぱりぃ~。いいんですよ別に、悪いコトしてるワケじゃない
ですから。お二人がそれで幸せなら、全然OKです……。ただぁ~」
「ただ? ただナニよ?」
「あたしともぉ~、いいですかぁ?」
「いいですかって? 蘭ちゃんとぉ?」
「はい、あたしともシテ欲しいです」
「だって、蘭ちゃん女の人ぉ~、いいの……?」
「っていうか、女の人がいいんです。なんかあたしレズみたいです」
「そうなんだぁ、でも経験は? あるの?」
「無いですぅ、無いから余計……、もちろん抵抗は無いです」
「そうなんだぁ」
「と、いうワケでぇ、どうですか? マリアさん。あ・た・し・と」
「どうですかって言われtれもぉ~」
「やっぱり浮気になっちゃいますぅ?」
「それはぁ~」

それは多分平気だろう。あの人はその辺は寛大だ。アマデウスの響子とのコ
トも、咎められたコトはない。それに、マリアは最後は自分のところに帰っ
てくるとわかっているのだ。ただ、この子と関係を持てば、それは多分、い
や絶対あの人にはバレる。バレた上でそれを受け入れる器量がある人だ。

「ねぇ、マリアさぁん、シャワー浴びましょう」
蘭が大きな瞳を潤ませながら、甘えるように擦り寄った。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土