マリアのお留守番
2
入沢 蘭は、麗子の仕事をサポートする彼女の片腕、入沢久留美の娘だ。
高校一年生になった初々しいその姿は、歳に似合わず早熟だった。
メイクの仕方よっては、大学生と間違えられてもおかしくない。
身長は168センチはあり、バストも85センチはある。眉の上で切り揃えられ
た漆黒の艶髪は、肩甲骨を隠す程の長さがある。
キリッとした眉に切れ長の目は、見ようによっては冷たい光を放っている。
桜を思わせる可憐な唇は、一度紅を引けば妖艶な薔薇へと変わるだろう。
張り出した胸にくびれた腰。そこから繋がる豊かなお尻は、もはや妖艶と言
ってもいい程のオーラを醸していた。
麗子を見送った後、二人はリビングに戻ると並んでソファに腰掛けた。
エアコンの涼風が二人の髪を優しく揺らす。
そんな風に、"ホッ" とため息をつきながら蘭が言った。
「ねぇ、マリアさん。アッチの方はぁ?」
「アッチの方って……?」
「だ・か・らぁ」
蘭の瞳が、悪戯っ子のようにマリアを見上げる。
「麗子さんとのぉ、か・ん・け・い・のコトですよぉ」
「えっ? えぇ……? 関係?」
「だって、そういう関係なんでしょう?」
蘭がマリアに肩からぶつかるように動き、そのまま密着した。
「そ、そういう関係って……」
「あたし、そう言うの分かっちゃうんですよねぇ、昔からぁ。ねぇ、どうな
んですぅ、本当のと・こ・ろ・は……」
「それはぁ、まぁ、そのぉ……」
「やっぱり、そうなんですねぇ。へぇ~、そうなんだぁ」
「ま、まだそうだとは言ってないでしょう」
「だってそうなんでしょう?」
「えっ、だから、それは、まぁ」
「ほらぁ、やっぱりぃ~。いいんですよ別に、悪いコトしてるワケじゃない
ですから。お二人がそれで幸せなら、全然OKです……。ただぁ~」
「ただ? ただナニよ?」
「あたしともぉ~、いいですかぁ?」
「いいですかって? 蘭ちゃんとぉ?」
「はい、あたしともシテ欲しいです」
「だって、蘭ちゃん女の人ぉ~、いいの……?」
「っていうか、女の人がいいんです。なんかあたしレズみたいです」
「そうなんだぁ、でも経験は? あるの?」
「無いですぅ、無いから余計……、もちろん抵抗は無いです」
「そうなんだぁ」
「と、いうワケでぇ、どうですか? マリアさん。あ・た・し・と」
「どうですかって言われtれもぉ~」
「やっぱり浮気になっちゃいますぅ?」
「それはぁ~」
それは多分平気だろう。あの人はその辺は寛大だ。アマデウスの響子とのコ
トも、咎められたコトはない。それに、マリアは最後は自分のところに帰っ
てくるとわかっているのだ。ただ、この子と関係を持てば、それは多分、い
や絶対あの人にはバレる。バレた上でそれを受け入れる器量がある人だ。
「ねぇ、マリアさぁん、シャワー浴びましょう」
蘭が大きな瞳を潤ませながら、甘えるように擦り寄った。
入沢 蘭は、麗子の仕事をサポートする彼女の片腕、入沢久留美の娘だ。
高校一年生になった初々しいその姿は、歳に似合わず早熟だった。
メイクの仕方よっては、大学生と間違えられてもおかしくない。
身長は168センチはあり、バストも85センチはある。眉の上で切り揃えられ
た漆黒の艶髪は、肩甲骨を隠す程の長さがある。
キリッとした眉に切れ長の目は、見ようによっては冷たい光を放っている。
桜を思わせる可憐な唇は、一度紅を引けば妖艶な薔薇へと変わるだろう。
張り出した胸にくびれた腰。そこから繋がる豊かなお尻は、もはや妖艶と言
ってもいい程のオーラを醸していた。
麗子を見送った後、二人はリビングに戻ると並んでソファに腰掛けた。
エアコンの涼風が二人の髪を優しく揺らす。
そんな風に、"ホッ" とため息をつきながら蘭が言った。
「ねぇ、マリアさん。アッチの方はぁ?」
「アッチの方って……?」
「だ・か・らぁ」
蘭の瞳が、悪戯っ子のようにマリアを見上げる。
「麗子さんとのぉ、か・ん・け・い・のコトですよぉ」
「えっ? えぇ……? 関係?」
「だって、そういう関係なんでしょう?」
蘭がマリアに肩からぶつかるように動き、そのまま密着した。
「そ、そういう関係って……」
「あたし、そう言うの分かっちゃうんですよねぇ、昔からぁ。ねぇ、どうな
んですぅ、本当のと・こ・ろ・は……」
「それはぁ、まぁ、そのぉ……」
「やっぱり、そうなんですねぇ。へぇ~、そうなんだぁ」
「ま、まだそうだとは言ってないでしょう」
「だってそうなんでしょう?」
「えっ、だから、それは、まぁ」
「ほらぁ、やっぱりぃ~。いいんですよ別に、悪いコトしてるワケじゃない
ですから。お二人がそれで幸せなら、全然OKです……。ただぁ~」
「ただ? ただナニよ?」
「あたしともぉ~、いいですかぁ?」
「いいですかって? 蘭ちゃんとぉ?」
「はい、あたしともシテ欲しいです」
「だって、蘭ちゃん女の人ぉ~、いいの……?」
「っていうか、女の人がいいんです。なんかあたしレズみたいです」
「そうなんだぁ、でも経験は? あるの?」
「無いですぅ、無いから余計……、もちろん抵抗は無いです」
「そうなんだぁ」
「と、いうワケでぇ、どうですか? マリアさん。あ・た・し・と」
「どうですかって言われtれもぉ~」
「やっぱり浮気になっちゃいますぅ?」
「それはぁ~」
それは多分平気だろう。あの人はその辺は寛大だ。アマデウスの響子とのコ
トも、咎められたコトはない。それに、マリアは最後は自分のところに帰っ
てくるとわかっているのだ。ただ、この子と関係を持てば、それは多分、い
や絶対あの人にはバレる。バレた上でそれを受け入れる器量がある人だ。
「ねぇ、マリアさぁん、シャワー浴びましょう」
蘭が大きな瞳を潤ませながら、甘えるように擦り寄った。