あなたの燃える手で

12
わたくしは右手の中指で、丸山様のGスポットを責めながら、皮を剥いた
クリちゃんに、左手のローターをチョンチョンと接触させました。
すると丸山様は、まるで感電したかのように "ビクン" と全身を波打たせ
たのです。それは本当に予想以上の反応で、まさかこれほど感じるとは。
わたくしにとってこれは、嬉しい誤算でした。

「まぁ、なんて凄い反応……。ほらっ、チョン、チョンチョン、チョン」
「ひぃっ、ひぃぃ～、そんなのっ、そんなのだめよっ、あぁだめぇぇ～」
「まぁ、とっても気持ち良さそうですよ、丸山様。でもチョンチョンがだ
めと仰るなら……。こうしましょうか？」
わたくしはローターを、押し付けたままにしてみました。
「いかがです？　押し付けたまんま。押し付けっぱなしは……」
「ひぃっ、ひぃぃ～、だめっ。そんなのっ、そんなのもっとだめよぉ～」
「もっとだめ？　わたくしにはもっともっとって聞こえますけど？」
「だめっ、ホントに、ホントにだめっ、あぁ～逝くっ、逝っちゃうぅ～」

やっぱり丸山様は、あっという間に逝きそうに……。
そりゃそうでしょう。なにしろGスポットとクリトリスのW責めです。
丸山様は確実に、さっきよりも感じて、さっきよりも逝きそうです。
そしてさっきよりも……、わたくしに焦らされる。という訳です。
逝きたくて逝きたくて堪らない、そんな女の体を焦らして嬲る。掌で転が
すようにじっくりと弄んで……。あぁなんて至福な時間なのでしょう。
わたくしにとって、この時間こそが何よりの快感なのです。
だからもう一度。ローターを離し、まずは指だけで責め始めます。

「ほぉ～らっ、ココココ。ココを指で、クリ、クリ、クリクリクリ……」
「ひぃぃ～、だめっ、感じる、感じるぅぅ～」
「もっとして差し上げますよ。ほぉ～らっ、クリクリクリクリ、クリクリ
クリクリ……、いかがですかぁ？」
「あぁ、もうだめっ、もう逝かせて、あぁぁ～逝くっ、逝く逝くぅぅ～」
「良かったです。丸山様に感じて貰えて。だってとっても気持ち良さそう
ですから。あたくしも責め甲斐があるというものです」
「いいから、いいから早く逝かせてっ……」
「もう少しで逝けそうな今この時に、剥き出しのクリちゃんをローターで
ゴシゴシしたら……。もっと気持ち良いんじゃありません？」
「だめよぅ、そんなことしたらもっと逝きたくなっちゃうじゃない。あぁ
ぁ～だめっ、だめだめっ、あぁぁ～逝くっ、逝く逝く逝くぅぅ～」
「逝きたいですか？　丸山様」
「逝きたいわ。早く、早く逝かせて頂戴。もう我慢できないのぉ」
「うふふふっ、だめです。この快感をじっくりと味わって頂きます」
「そんなぁ、ホントにもう我慢できないのよぉ」
「だからです。我慢できない女の体を、絶頂を目の前にして逝けない女の
体を焦らすから面白いんです」
「あぁ百合川さん、あなた……、根っからSなのね」
「はい。Sです。だからこうして丸山様を焦らし嬲るのが楽しくて仕方な
いんです。特にこうして弱いところを時間を掛けてじっくりと嬲るの、あ
たくし大好きなんです。でも丸山様だって、それはお好きなはずです」
「それはそうだけど、こんなに焦らされるなんて……」
「あらっ、まだですよ、まだまだ。このあとご所望のバイブでもじっくり
楽しんでいただきますから」
「あぁ、あたしもう失神しそうなの。本当よ……」
「大丈夫ですよ。気付け薬もございますから。すぐに正気に戻ります。失
神も気絶もさせません。ハッキリとした意識の中で、たっぷりとよがって
頂きます。あと何時間掛かることやら、楽しみでございます」
「あぁ～、またそんな同時に。だめっ、逝っちゃうぅ、逝っちゃうぅ～」
「うふふふっ、ココをクリクリ、ローターでゴシゴシ。クリクリクリク
リ、ゴシゴシゴシゴシ、クリクリクリクリ、ゴシゴシゴシゴシ」

ホントに気が狂いそうになって。でもあなたが狂うのはこれからよ。