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あなたの燃える手で

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すれ違いラプソディ

10
湿った風の吹く夜。あたしは一人、千夜の帰りを待っていた。
いつもなら、近所のスーパーでバイトをしている千夜の方が早いのに。
こんなこと、今まで滅多になかった。
そりゃ千夜だって子供じゃないし、色々あるかもしれないけど。
でも、なんか胸がザワついて……、これを胸騒ぎっていうんだろうな。

あたしは気を取り直して、服を脱いで浴室へと向かった。
浴室に入ると、取り敢えずいった感じでシャワーコックを捻ると、白い湯気を
上げながらシャワーヘッドから湯が迸った。
今夜はなんとなく千夜と……、そんな風に持っていたけど。このまま一人でし
ちゃおうかな。ふとそんな考えが頭をよぎる。
壁の高い位置にあるシャワーフックにヘッドを入れると、あたしは上から掛か
るシャワーに胸を張った。
胸を当たる熱いシャワー。その銀線の何本かは乳首を直撃する。そんな小さな
刺激にも、今夜のあたしは何故かムラムラしてしまって……。何かを考える前
に、両手が乳房を下から鷲掴みにした。
「あぁ~ん」
ため息のような吐息が、呟きのような喘ぎとなって口から漏れる。
優しい癒しは快感を呼び、それはあたしを深く深く淫らの底へと連れていく。
乳房を這い上がった指が、赤い果実をチョンと摘んだ。するとそれはみるみる
硬く勃起して、あっという間にコリコリになった。
「あぁん、あぁぁ~、あぁぁ~いいぃ~」
指先はコリコリを転がし、摘み、捻り、時に引っ張ったりもした。
快感は快感を呼び、胸を離れた左手はそそくさと下半身へと向う。フワリとし
た茂みを指先に感じ、その下の柔らかな肉の真ん中に、中指が蓋をするように
くっついた。
「あぅぅ~ん」
中指が生み出す快感は全身を走り、指をちょっと動かすだけで立っていられな
くなりそうだ。だからあたしはバズタブに腰掛け足を開いた。上半身に掛かる
シャワーは、角度的に股間へと集中する。指先はそんなシャワーから逃れよう
と、そこにある熱い穴に潜り込んでいく。
「あぁん、あぁぁ~ん、そこ、そこよ千夜」
いつの間にか指先は千夜の指になっていて、 あたしの中の気持ちいい部分を
クリクリと責め立てる。
「あぁぁ~、あぁぁ~、そう、そうよ。もっともっと千夜。あぁ上手よぉ~」
指先から生まれる快感曲線は、フォルテッシモで急上昇して、あたしを絶頂へ
と誘っていく。
「あぁぁ~、千夜、逝かせて、逝かせてよぉ~」
「だめだよぉ~。まひる、いつもあたしを責めてるじゃん。だからたまにはあ
たしにも責めさせてよ。いいでしょう」
あたしは、あたしの中の千夜と話し始める。
「いいけど、いいけど逝かせて、ねっ」
「だぁ~めっ。まひるもこうやってあたしを焦らすでしょう」
「それは千夜が喜ぶから……」
「でも、あたしだって、逝きたい時あるんだから」
「それは……」
「だから焦らすの。逝きたいのに逝けないのがどんなに辛いか。今夜は真昼に
教えてあげる」
「えぇ~、千夜ぁ……」
「うふふっ、いっぱい虐めてあげるからねぇ~。ま・ひ・る……」
いつも間にか胸を離れた右手は肉芽を、そして一本増えた左の指は、蜜壺の奥
のスポットをクリクリと刺激していた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土