すれ違いラプソディ
8
「そ、そんなっ、だめですよ。マリィさん」
するとマリィさんは急に立ち上がって、あたしの正面に回り込みました。
そして "あの目" であたしを見つめたのです。そうあの目、ねっとりと粘りつ
くような、無数の触手のように絡みついてくる、あの目です。
でもあたしはその時、その粘りついて離れない、無数の触手に絡め取られてし
まったのです。
「千夜……」
マリィさんは一言そう言うと、あたしを両腕ごと羽交い絞めにして、強引に唇
を重ねて来たのです。
「うぅ、マリィ……、さん」
柔らかな胸。柔らかな唇。そしていい匂い。そんなマリィさんの情報が一度に
あたしの中で溢れかえります。
「あぁ、千夜。思った以上に柔らかい唇。それにいい匂い。胸も大きいのね。
服の上からじゃ分からなかったわ。着痩せするタイプ?」
えっ……? マリィさんも同じことを……。
「離して……、ください」
「だめ。せっかく千夜を抱きしめたんだから。そう簡単には離さないわ」
「そんなぁ~、マリィさん」
「まぁ、可愛い顔して」
そしてまたキスをしました。
「本当に可愛い……」
そしてまたキス。
そのキスは長いキスでした。って言うより、両腕であたしを羽交い絞めにした
まま、マリィさんが一方的に唇を離さなかったのですが……。
でもあたしはなんとなく全身の力が抜けてしまって……。
そんなあたしを感じたのか、マリィさんの舌があたしの唇をノックしました。
マリィさんの舌が、唇を開けなさい開きなさいとノックを続けます。
それでも唇が開かないと見ると、今度は背中に回った指が、背筋をスーッと撫
で上げたのです。あたしがビクンと反応してしまうと、今度は10本の指がサ
ワサワと背中をくすぐりました。
これには堪らず、あたしは口を開けて喘いでしまったのです。
「あぁぁ」
その瞬間を逃さず、マリィさんの舌があたしの中に滑り込みました。
「んっ、んん~」
マリィさんの舌はあたしの舌を舐めて吸って、まるで二匹の蛇の絡み合いのよ
うです。
「んぁぁ~、マ、マリィさぁん」
あたしはまた一段と力が抜けてしまいました。
でもそれはマリィさんからすれば、 "もうあたしを好きにして" 。という意思
表示の表れと解釈したのかもしれません。
だってマリィさんは羽交い絞めを解くと、両手でまた首を絞めてきたのです。
「んん? 苦しい? 千夜」
「んんっ、んんぁ~」
「うふふっ。苦しんでるあなたの顔、とっても可愛いわ。あたしその顔大好
き。ねぇ、もっと絞めていい? いいわよねぇ? ねぇ、千夜ぁ」
そう言ってマリィさんは、力を少しづつ強めていきます。
「あぁっ、あぁっ、マ、マリィ、さん……」
あたしは徐々に息苦しさを感じ始めました。でもマリィさんの両手は、相変わ
らず、 "ググッググッ" とあたしの首を絞めてくるのです。だからきっと、今の
あたしの顔は苦痛に歪んでいるはずです。
「あぁ可愛い。ホントに可愛いわ」
「あぁ、くっ、苦しいです」
「そ、そんなっ、だめですよ。マリィさん」
するとマリィさんは急に立ち上がって、あたしの正面に回り込みました。
そして "あの目" であたしを見つめたのです。そうあの目、ねっとりと粘りつ
くような、無数の触手のように絡みついてくる、あの目です。
でもあたしはその時、その粘りついて離れない、無数の触手に絡め取られてし
まったのです。
「千夜……」
マリィさんは一言そう言うと、あたしを両腕ごと羽交い絞めにして、強引に唇
を重ねて来たのです。
「うぅ、マリィ……、さん」
柔らかな胸。柔らかな唇。そしていい匂い。そんなマリィさんの情報が一度に
あたしの中で溢れかえります。
「あぁ、千夜。思った以上に柔らかい唇。それにいい匂い。胸も大きいのね。
服の上からじゃ分からなかったわ。着痩せするタイプ?」
えっ……? マリィさんも同じことを……。
「離して……、ください」
「だめ。せっかく千夜を抱きしめたんだから。そう簡単には離さないわ」
「そんなぁ~、マリィさん」
「まぁ、可愛い顔して」
そしてまたキスをしました。
「本当に可愛い……」
そしてまたキス。
そのキスは長いキスでした。って言うより、両腕であたしを羽交い絞めにした
まま、マリィさんが一方的に唇を離さなかったのですが……。
でもあたしはなんとなく全身の力が抜けてしまって……。
そんなあたしを感じたのか、マリィさんの舌があたしの唇をノックしました。
マリィさんの舌が、唇を開けなさい開きなさいとノックを続けます。
それでも唇が開かないと見ると、今度は背中に回った指が、背筋をスーッと撫
で上げたのです。あたしがビクンと反応してしまうと、今度は10本の指がサ
ワサワと背中をくすぐりました。
これには堪らず、あたしは口を開けて喘いでしまったのです。
「あぁぁ」
その瞬間を逃さず、マリィさんの舌があたしの中に滑り込みました。
「んっ、んん~」
マリィさんの舌はあたしの舌を舐めて吸って、まるで二匹の蛇の絡み合いのよ
うです。
「んぁぁ~、マ、マリィさぁん」
あたしはまた一段と力が抜けてしまいました。
でもそれはマリィさんからすれば、 "もうあたしを好きにして" 。という意思
表示の表れと解釈したのかもしれません。
だってマリィさんは羽交い絞めを解くと、両手でまた首を絞めてきたのです。
「んん? 苦しい? 千夜」
「んんっ、んんぁ~」
「うふふっ。苦しんでるあなたの顔、とっても可愛いわ。あたしその顔大好
き。ねぇ、もっと絞めていい? いいわよねぇ? ねぇ、千夜ぁ」
そう言ってマリィさんは、力を少しづつ強めていきます。
「あぁっ、あぁっ、マ、マリィ、さん……」
あたしは徐々に息苦しさを感じ始めました。でもマリィさんの両手は、相変わ
らず、 "ググッググッ" とあたしの首を絞めてくるのです。だからきっと、今の
あたしの顔は苦痛に歪んでいるはずです。
「あぁ可愛い。ホントに可愛いわ」
「あぁ、くっ、苦しいです」