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あなたの燃える手で

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すれ違いラプソディ


あたしは千夜に添い寝して、たっぷりと指嬲りを楽しんでいる。
でもそろそろ千夜のライブの時間が近づいてきました。本当ならまだまだ嬲っ
てやりたいところですが、あたしは彼女を逝かせてあげることした。

「千夜、そろそろ時間だから、逝かせてあげる」
「本当、嬉しい」
「あたしを見て千夜。目を逸らしちゃだめ」
「うん」
あたしはもう一度足をしっかりと絡め、ここまでの時間で何と無く閉じかけて
いた千夜の片足を、しっかりと自分に引き付けた。
「千夜……」
あたしは千夜の目を見つめながら、中指でコリコリのグミを嬲り始めた。
中指の腹をグミに押し付け、そのままグミを上下左右に倒し、真上から潰し、
指先を丸く動かして、潰れたグミをひしゃげさせる。
「あぁ~、あぁぁ~いいぃぃ~、まひる、まひる、あぁぁ気持ちいいよぉ~」
「うん、気持ちいいねぇ、ほらっ、これだよ。こうされるの好きでしょう」
千夜が一番気持ちいいのは、彼女自身のヌルヌルで指をスライドさせるのだ。
つまりヌルついた指を、グミの上で直線的に前後にスライドさせて擦る。こう
すると千夜はどんどん上り詰めていくのです。
「あぁそう、それ、それ好きぃ。あぁいいぃ、あぁいいぃ~逝っちゃうぅぅ」
「いいよ、逝っていいよ千夜。ほらっ、あたしの目を見て。逸らしちゃだめ」
「うん」
「そう。あたしの目を見ながら逝くんだよ」
「うん、うん……。あぁっ、あぁいいぃ~逝くぅ、逝くぅぅ……」
あたしは今度こそ、彼女の絶頂への扉を開けてあげました。そうすれば後は、
彼女の理性のコントロールを離れ、体が勝手に絶頂に達するのだ。
「ほぉ~らっ気持ちいい、もう逝っちゃうねぇ千夜。あたしも見てるよ」
「うん、うん、逝くっ、逝くっ、逝く逝く逝くぅ、あぁぁ逝くぅぅ~」
ここで素早くグミを擦り上げ、快感を更に強めてトドメを刺します。
「ひぃぃ~、ま、まひるぅ。逝くぅぅぅ~あぁぁぁぁ~、あぁぁ~……」
「んん~、可愛い。可愛かったよ千夜」
「恥ずかしい……」
「もう、千夜ったらぁ。なによ今更……」
そう、あれだけ乱れておいて、彼女は逝った後いつも恥ずかしがる。

二人には少し小さいベッド。
BGMもテレビもない、それは小さな沈黙。
起き上がった彼女は、小さなグラスにバーボンを注ぐ。
いつものように、小さな氷を3つ入れて。

「ねぇ、千夜。今夜のライブ、見に行っていい?」
「うん。もちろん。それに今夜は新曲発表するから。特に来て欲しい」
そう言ってバーボンのグラスを傾けると、首を伸ばして一口飲んだ。
「そっか、そうなんだ……。それじゃ行かなきゃね」
「うん。今夜は8時からだから……。あと1時間あるけど……」
「そうだね。どっかでご飯食べてから行くよ」
「その方がいいかも……」
千夜はベッドから立ち上がると、そそくさと着替えを始めた。
あたしはそれを、横になったまま見てる。
そしてまた、小さな沈黙が流れた。

「それじゃ言ってくるね」
「うん。いってらっしゃい」
ギターを背負った千夜の後ろ姿が、いつも最後に見る姿だ。
「いってきまぁ~す」
ドアが開くと、あたしはいつも寝返りを打って背を向ける。

彼女が出て行くのを見るのが辛いから。
彼女がどこかへ行ってしまうようで辛いから。
彼女が消えてしましそうで辛いから。

ドアが閉まる音とガキが閉まる音。それをあたしはいつも、ベッドの中で背中
越しに聞く。
もうこの音を何度背中で聞いただろう。
そしてそのあとの長い長い沈黙。たまらなく寂しくなる瞬間。
だからあたしは千夜のグラスを引き寄せて、同じ場所に口をつけた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土