白い魔女 5
18
導尿と聞いて、栞に驚きの表情が広がった。
「えぇ、栞さんの場合場所が場所ですから……。膀胱の中も消毒しておいたほ
うがいいと思います」
「えっ、そんなに酷いんですか?」
「酷いっていうか……、一応の処置です」
「はぁ……」
「この発疹が膀胱内にまで及んでいなくても、尿道内には充分広がっている可
能性がありますし、それにコレは調べてみないと分かりませんが、もしコレが
ウイルス性のものだったら、それが元で尿道炎や膀胱炎にもなりかねません。
そうなると面倒ですし……。今のうちに被害を最小限に留めるための処置、と
思っていただければ……」
「はぁ……」
御堂が導尿セット一式を持ってやって来た。その腕からは、袋に入ったカテー
テルや、尿を溜めるためのバッグが力なくうなだれている。
少し怯えたような顔でそれを見る栞とは対照的に、真弓と御堂は微笑すら浮か
べていた。
「あっ、あのう……、導尿って……」
「コレを使うんですよ……」
御堂は手にしたカテーテルを栞に見せた。
そして後の説明を、真弓が引き継ぐように続けた。
「双葉さんの尿道口からあのカテーテルを差し込んで、膀胱の中のオシッコを
出すんですよ。さっきも言ったように、このまま放置すると尿道炎や膀胱炎に
もなりかねませんから、オシッコを全部抜いたら今度はお薬を入れて、きちん
と消毒します」
「はぁ……、なんとなく……」
「分かったところで……。さぁ、それじゃ始めましょうか」
「はい、院長」
2人は滅菌手袋をすると、まず御堂が栞の花びらを開き、尿道口が露出するよ
うに押さえた。すると真弓がソコを消毒する。
「あぁっ、あぁぁ~」
真弓はカテーテルに媚薬を混ぜた潤滑油、いやほとんど媚薬そのものを付け、
それを尿道口に近づけた。
「はぁ~い、力抜いて下さぁ~い……。入りますよぉ~」
カテーテルの先端が "ヌプッ" と潜り込んだ。
「あぁん……」
後はそのまま、カテーテルを数センチ送り込むだけだ。当然塗られた媚薬は尿
道全体に拡がり、即吸収されるコトになる。
「ほぉ~らっ、入っていくのがわかるでしょう」
「あぁ、あぁぁ~、は、はい……」
栞にカテーテルを差し込まれているコトを自覚させるように、真弓はワザとゆ
っくりそれを送り込んだ。それは時間を掛けることにより、媚薬の効果が現れ
るのを待つ、というコトもある。
「あっ、熱い、なんか熱いですぅ」
「あらっ、やっぱり尿道まで……、良かったですねぇ、栞さん」
それは媚薬の効き目に他ならなかったが、御堂はトボけて言った。
「は、はい」
「この分じゃ、たぶん膀胱の中も……。 しっかり消毒しましょうねぇ」
「は、はい」
「御堂さん、バッグを……」
「はい、院長」
御堂は、尿を入れる為のビニール製のバッグにカテーテルの先を入れた。
導尿と聞いて、栞に驚きの表情が広がった。
「えぇ、栞さんの場合場所が場所ですから……。膀胱の中も消毒しておいたほ
うがいいと思います」
「えっ、そんなに酷いんですか?」
「酷いっていうか……、一応の処置です」
「はぁ……」
「この発疹が膀胱内にまで及んでいなくても、尿道内には充分広がっている可
能性がありますし、それにコレは調べてみないと分かりませんが、もしコレが
ウイルス性のものだったら、それが元で尿道炎や膀胱炎にもなりかねません。
そうなると面倒ですし……。今のうちに被害を最小限に留めるための処置、と
思っていただければ……」
「はぁ……」
御堂が導尿セット一式を持ってやって来た。その腕からは、袋に入ったカテー
テルや、尿を溜めるためのバッグが力なくうなだれている。
少し怯えたような顔でそれを見る栞とは対照的に、真弓と御堂は微笑すら浮か
べていた。
「あっ、あのう……、導尿って……」
「コレを使うんですよ……」
御堂は手にしたカテーテルを栞に見せた。
そして後の説明を、真弓が引き継ぐように続けた。
「双葉さんの尿道口からあのカテーテルを差し込んで、膀胱の中のオシッコを
出すんですよ。さっきも言ったように、このまま放置すると尿道炎や膀胱炎に
もなりかねませんから、オシッコを全部抜いたら今度はお薬を入れて、きちん
と消毒します」
「はぁ……、なんとなく……」
「分かったところで……。さぁ、それじゃ始めましょうか」
「はい、院長」
2人は滅菌手袋をすると、まず御堂が栞の花びらを開き、尿道口が露出するよ
うに押さえた。すると真弓がソコを消毒する。
「あぁっ、あぁぁ~」
真弓はカテーテルに媚薬を混ぜた潤滑油、いやほとんど媚薬そのものを付け、
それを尿道口に近づけた。
「はぁ~い、力抜いて下さぁ~い……。入りますよぉ~」
カテーテルの先端が "ヌプッ" と潜り込んだ。
「あぁん……」
後はそのまま、カテーテルを数センチ送り込むだけだ。当然塗られた媚薬は尿
道全体に拡がり、即吸収されるコトになる。
「ほぉ~らっ、入っていくのがわかるでしょう」
「あぁ、あぁぁ~、は、はい……」
栞にカテーテルを差し込まれているコトを自覚させるように、真弓はワザとゆ
っくりそれを送り込んだ。それは時間を掛けることにより、媚薬の効果が現れ
るのを待つ、というコトもある。
「あっ、熱い、なんか熱いですぅ」
「あらっ、やっぱり尿道まで……、良かったですねぇ、栞さん」
それは媚薬の効き目に他ならなかったが、御堂はトボけて言った。
「は、はい」
「この分じゃ、たぶん膀胱の中も……。 しっかり消毒しましょうねぇ」
「は、はい」
「御堂さん、バッグを……」
「はい、院長」
御堂は、尿を入れる為のビニール製のバッグにカテーテルの先を入れた。