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あなたの燃える手で

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リリスと黒猫ガーゴイル

11
狭い試着室の中で、美雪が後ろからミクの耳たぶを甘噛みした。
「あぁん、だめぇん。」
「大きな声出すと,外に聞こえちゃうわよ。ミクちゃん」
「でも、あたし敏感だから、そんなコトされたら……」
今度は囁くように声を殺して言った。
「まぁ、そんなコト言われたら……。ねぇ、後で会わない?」
そう言った美雪の声も、まるで内緒話のようだ。
それから2人はメアドを交換し、メールを数回やりとりした。

そして3日後。
ミクと美雪は、ホテルクイーンホリデーの18階のエレベーター前で待ち合わせ
た。18階はグルメ街になっていて、誰がいてもおかしくはない。
時間通りに落ち合った2人は、スグにまたエレベーターに乗った。すると美雪
がバッグからホテルの鍵を出し、それをミクに見せた。
「5階に部屋を取ったの」
「そうなんですか?」
「その方がイイでしょう。アチコチ歩いて友達に見られたりするよりも」
「あぁ、そうかもしれないです」
「うふふっ。それじゃ、部屋でゆっくりしましょう。ゆっくり……」
「はい」
エレベーターは音もなく扉を開くと,2人を5階の廊下に送り出した。2人は
並んで歩き出すと、510号室の前で立ち止まった。
「ここよ」
「はい」
鍵を差し込み回すと、カチャッと小さな音が解錠を知らせた。
ドアが開くとまずは美雪が入室し、胸を高鳴らせたミクがそれに続いた。
「9月でもまだチョット暑いわね。シャワーでも浴びましょうか」
「えっ、あっ、はい。一緒……、に、ですか?」
期待はしているものの、イザとなるとやっぱり緊張する。
「そうよ、勿論。嫌なの?」
「いえっ、そんな……。なんかドキドキしちゃって」
「あら、緊張してるのね。それじゃなおさら一緒に入りましょう。あたしが緊
張をほぐしてあげるわ。ねっ」
「は、はい……」
やっぱりこの人はSだ。そして自分はM。ミクは改めて自分の直感は当たるの
だと思った。
そんなコトを思っていると、美雪が目の前に立っていた。
「ミクちゃん……」
美雪の両手がミクの両肩に掛かると,ミクは一気に美雪に引き寄せられた。
そして美雪の胸に抱き留められたミクの唇に、美雪の唇が重なった。
「み、深雪さん……」
「あらっ、キスするの嫌い?」
「い、いえっ、そんなコト……」
そして顔を少し傾けた美雪の唇が、もう1度ミクの唇に重なった。
「んっ、んあぁ……」
今度は舌がミクの唇を割って侵入した。舌が口の中を蹂躙するように舐め尽く
すと、ミクは体に妖しい快感を覚え始めていた。
「さっ、シャワー浴びましょう」
「はい……」
2人は黙って服を脱ぎ始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土