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あなたの燃える手で

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リリスと黒猫ガーゴイル


『Gargoyle Sleeping』(ガーゴイルスリーピング)は、デザイナーである音
羽百合香が大手から独立して起こした新ブランドだ。
1店舗目がオープンしてから瞬く間に5店舗を展開しているが、その6番目の
店舗がこの9月に、『夢の森店』としてオープンした。
場所は駅前の幹線道路を5分ほど歩いたトコロにある、『ホテル・クイーンホ
リデー』の1階になる。
店長は『森下美雪』。『○○店』から移動してきた、今年30歳になる経験豊
富なベテランだ。
彼女は軌道に載ってきたこの『夢の森店』で、そろそろバイトの募集を始めよ
うと思っていた。


水森ミクは『夢の森女子学園大学』(通称:夢女)に通っている。
夢女に通う学生のほとんどは、駅前のバスターミナルから "夢女行" のバスを
利用している。
ある日の帰り、ミクは『Gargoyle Sleeping 夢の森店』に立ち寄った。
客はミクの他に、2人連れの女子が2組いる。
ミクはブラブラと店内を物色し、やがて棚から2枚のシャツを手に取った。
それは柿色と煉瓦色のシャツで、柿色はチョット冒険かなと思うし、煉瓦色は
チョット派手な気がする。
「いっらしゃいませ……。そちらの色は秋の新作となります」
ミクの後でペコリとお辞儀をし、声を掛けたのは店長の森下美雪だった。
「あっ、そうなんですか……?」
「はい、よろしければ御試着を……」
そう言った彼女の視線は、触手のようにミクに絡みついた。
ミクもそんな目に、何か思い当たる節を感じ始めた。
「あっ、はい……。それじゃコレを……」
ミクはMサイズのシャツを手に取った。
「サイズの方はそちらでよろしいですか?」
彼女はミクの肩幅を測るように触った。触手は既にミクの全身を舐めるように
絡みついている。
「そちらはゆったり目のデザインですので、お客様でしたらSでも……」
彼女はミクの手にしているシャツを一旦受け取った。
「そうなんだ……。じゃ……、一応コレも……」
ミクは保険とばかりに、Sサイズのシャツも棚から出した。
そのシャツを受け取りながら、彼女の目がニッコリと笑った。
その目にミクは、今度こそ自分と同じ性癖を彼女に感じた。それもハッキリ
と。だからミクも答えるように微笑んだ。
彼女が2枚のシャツに重ねると、ミクから半歩下がった。
「それでは、フィッティングルームへご案内いたします」
上になった掌が店の奥に向けられると、彼女はシャツを持って歩き出した。
ミクはそんな美雪の後ろをついていく。
「コチラがフィッティングルームでございます」
そこには入口をカーテンで仕切られた、5つの試着室が並んでいた。その1番
奥の試着室にミクは案内された。
シャツを渡されたミクが中に入るとき、さりげなく美雪がお尻を触り、そして
カーテンを閉めた。
その頃、2組の女子は店を出て行った。

試着室の中で、美希は着ていたシャツを脱ぎながら思った。
「やっぱりあの人……。でも万が一……。で、あんな綺麗な人と……」
疑問は期待へと変わり、都合のいいように枝葉を伸ばしていく。
「いかがですか……?」
その時。少し控えめな彼女の声が、カーテンの向こうから聞こえた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土